今年のK-POPアルバムの販売枚数は、史上最高の8000万枚の大台を目前にしている。12月24日、サークルチャート（旧ガオンチャート）によると、今年1月から12月10日まで販売上位400位に入ったアルバムを基準にしたフィジカルアルバムの販売量は約7419万枚で、昨年同期より2000万枚近く増えた。
2018年に初めて2000万枚を超えて以降、2020年4000万枚、2021年5000万枚と急激な上昇傾向を見せているのだ。
K-POPアルバムの輸出額も昨年に続き、再び史上最高値を達成する見通しだ。とあるK-POP界の関係者は、「BTS（防弾少年団）を筆頭にした大型K-POPスターが人気を牽引し、IVEやNewJeansといった新人ガールズグループが市場を後押ししたためと分析される」と話した。
今年1年間、K-POPアルバム市場を牽引したスターたちを集めてみた。
まずBTSは、アンソロジーアルバム『Proof』でなんと340万枚を記録し、今年もK-POPアーティストの第1位となった。2016年から7年連続だ。『Proof』は米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」のトップに上がり、変わらない存在感を証明した。
最も注目すべき上昇の勢いを見せたのはStray Kidsだろう。Stray Kidsは10月に発売したミニアルバム『MAXIDENT』が300万枚を達成し、「トリプルミリオンセラー」となった。これでStray KidsはBTSに続き、単一アルバムで300万枚以上の販売量を記録した2番目のK-POPアーティストとなった。また今年、2枚のアルバムを「ビルボード200」1位にする大記録も作った。
SEVENTEENは7月に発売したリパッケージアルバム『SECTOR 17』の発売初日に93万枚の販売量を記録し、113万枚の初動販売量を記録した。K-POPアーティストとしては初めて、リパッケージアルバムの販売台数で初動ミリオンセラーを達成したことになる。さらに5月に発売した4thフルアルバム『Face the Sun』でも270万枚余りの販売量を記録し、アルバム7作品連続でミリオンセラーを達成した。
昨年に続き、今年もNCTのアルバムパワーが目立った。NCT DREAMは今年、2ndフルアルバム『Glitch Mode』とリパッケージアルバム『Beatbox』で販売量361万枚を記録し、2作品連続で「トリプルミリオンセラー」に上がる気炎を吐いた。また、最近発売した冬のアルバム『Candy』も予約注文量が200万枚を突破し、ダブルミリオンセラーになった。NCT 127も9月に発売した『2 Baddies』が154万枚を記録している。
TOMORROW X TOGETHERは『minisode 2: Thursday's Child』が発売2日で107万枚を売り上げ、デビュー3年でミリオンセラーを達成。ENHYPENも3rdミニアルバム『MANIFESTO : DAY 1』が124万枚となり、2作品連続でミリオンセラーを記録する底力を証明した。
2022年で特に注目を集めたのは、ガールズグループのアルバム販売量の上昇だ。「アルバム＝ボーイグループ」の公式が崩れかけているのだ。
まずBLACKPINKが2ndフルアルバム『BORN PINK』で240万枚を記録し、K-POPガールズグループ初の「ダブルミリオンセラー」のタイトルを獲得した。TWICEは今年8月に発表した11thミニアルバムが100万枚を超え、ミリオンセラーを記録した。
またaespaがガールズグループとしては初めて初動ミリオンセラーを達成。彼女たちは7月に発売した『Girls』で発売初週に112万枚余りを販売し、新記録を立てた。
今年、新人賞と大賞を同時に受賞して輝かしい一年を送ったIVEは、『After LIKE』が初動92万枚を記録し、その後に100万枚以上の販売量となってミリオンセラーを達成した。とある関係者は、「今はガールズグループも“キャリアハイ”はもちろん、ミリオンセラーを達成し、さらに巨大になったファンの規模を誇っている」と見通した。
ソロアーティストのなかでは、イム・ヨンウンが初めて出したフルアルバム『IM HERO』でミリオンセラーを記録し、圧倒的なパワーを誇った。特に初動販売量が発売初日に94万枚を記録し、韓国で活動するソロアーティストとして歴代最高記録を塗り替えた。
また最近入隊したBTS・JINも、初ソロアルバム『The Astronaut』でグループに続きソロでもミリオンセラーを達成した。
年々増加を見せるK-POPアルバムの販売量。来年も今年と同じアーティストが市場を牽引するのか、それとも新しいスターが誕生するのか、注目したい。
