俳優イ・ソジン、大先輩から学んだ“美中年の余裕”を語る【インタビュー②】

2018年10月28日 話題 #韓国映画 #写真

【前編】俳優イ・ソジン、芸歴20年目のベテランが貫く哲学とは【インタビュー①】

俳優イ・ソジンは、デビュー時に「冷たい都会人」や「出来のいい息子」といった都会的なイメージが強かった。

ただ、近ごろは『三食ごはん』(tvN)や『花よりおじいさん』(tvN)などのバラエティ番組で人間味あふれる姿を披露、親しみやすく暖かいイメージで親近感を持たせている。

今回、3年ぶりの映画復帰作となる『完璧な他人』では、女性を魅了するナイスミドルのジュンモ役を自然に演じ、さらなる魅力を披露する。

「イ・ジェギュ監督からこう言われた。『ソジンさんがこれまでやってきたように、やりたいように演じてほしい』と。監督はもともと僕の本当の姿をよく知っている人。今回のキャラクターにもぴったりマッチしたようでよかったと思う。イ・ジェギュ監督に対する信頼がさらに大きくなった」

バラエティ番組の出演を通じて、「ツンデレ」と呼ばれていることについては、「もともとツンツンしていた」と笑いながら言う。

「以前はそれが悪い印象を与えたようだが、時代が変わっていた。しかも、『花よりおじいさん』の場合は、ナ・ヨンソク監督に騙されて出演している(笑)。番組でいい子にしていなければならないことを知らなかった。ただ旅行をしているだけなのに、番組として成立するのかと訴えたが、ナ監督は時代をうまく読んでいた。親しい人からは、僕の本当の姿がようやく世間に知り渡ったまで、と言われている」

『花よりおじいさん』シリーズでは、大先輩の俳優たちにしっかり気を配るイ・ソジンの姿が話題になっている。

それに対して「海外旅行の経験が多いからというのもあるけど、先生(先輩)たちと旅行するたび学ぶことが多い。みなさんとてもいい人たちで、僕を頼ってくれたので責任感が強くなった」と語った。

ただ、「ロケはとても大変で、その国に何があったのか覚えていない。また行かなければならないと思う。あくまでも先生たちが主人公だから、僕はサポート役だと思っている」と包み隠さず淡々と話し、笑いを誘う。

(写真提供=ロッテエンターテインメント)

自分のことを「神経質だ」と言うものの、デビュー20年目となった彼には余裕が感じられる。

「若い頃は本当に神経質だったけど、40代になった今は生活に余裕も生まれ、心にも余裕を持てるようになった。焦る必要はないのではと思う。先生たちも、いつも余裕で気楽に見えた。先生たちから学んだことはないかと誰かに聞かれたことがあるが、こんな余裕は先生たちから染みついたように思う」

さらに、今後の活動についてもこう言った。

「これからもっといろんなことができる歳だと思っている。若い頃はキャラクターが限られていたが、今はそれを抜け出せた年齢になったので。主役にこだわることもないから、より面白いキャラクターに出会えそうな気がする」

イ・ソジンは、2019年上半期に放送予定の新ドラマ『トラップ』(OCN)に出演、演技派俳優ソン・ドンイルと共演する予定。

「今回は裏表のあるキャラクター。これからは、より多様な演技をしたい」と、意欲を見せた。

最後に、今後チャレンジしたい演技についてこう語る。

「家族の話やラブストーリーは外そう思う。若い頃にたくさんやったし、もうそういう歳でもない。若い女優とのカップル演技はちょっと違うと思う。僕はまだ結婚もしていないし子供もいないから、どうしても家族ドラマは似合わない気がする。推理ものやサスペンスのようなジャンルがずっと楽で良いと思っている」

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