デビューして20年が過ぎた歌手兼俳優RAIN(チョン・ジフン)は、まだまだ挑戦したいことがたくさんあると語った。
RAINは、2月に最終回を迎えたドラマ『ゴーストドクター』(原題)で医者のチャ・ヨンミン役を演じた。
『ゴーストドクター』は、2019年に出演したドラマ『ウェルカム2ライフ~君と描いた未来~』以来、約3年ぶりに俳優として復帰した作品だ。
背景も実力も正反対である2人の医者が、体を共有しながら繰り広げられている出来事を描いた『ゴーストドクター』は、最終回の視聴率が7.9%(ニールセンコリア調べ、首都圏有料世帯基準)と自己最高記録を更新し、有終の美を飾った。
「二度と医者の役はできないと思う」と言うほど大変な作業だったが、それだけやりがいも大きかった語ったRAIN。放送終了後、インタビューで会った彼は「たくさん学び、反面では苦しいドラマだった。チャ・ヨンミンのキャラクターを研究しながら、気持ちを緩めないように苦痛を与えた作品だ。生死を行き来するようなファンタジーは初めてだった。プレッシャーだったが、キャリアに残るキャラクターのような気がして挑戦した」と感想を述べた。
「自分が思ったよりはるかに大変だった。また医者を演じることになったとき、今とは違うように演じきれるか自信がない」と笑った。
胸部外科専門医を演じるにあたり、実際に医者たちと会ってきたというRAINは「医者が人を救おうとするときの気持ちを日記に書きながら、“自分だったらどんな気持ちか”と考えた。シリアスすぎない内容がいいと思ったが、台本はかなり真剣だった。共演者のキム・ボムと合わせてアドリブをたくさん入れながら、面白いドラマを作ろうとした」と撮影秘話を話した。
ブロマンス(男性同士の絶妙な関係性)コンビを見せたキム・ボムに対する愛情も忘れない。「大好きな後輩たちと一緒に演じることができて、楽しかった。特にキム・ボムは、私がアドリブをたくさん入れたにも関わらず、慌てずに対応してくれた。6カ月間、恋人のように毎日一緒にいたのでしばらくは見ないことにした」と笑いを誘った。
妻である女優のキム・テヒは、2020年のドラマ『ハイバイ、ママ!』に出演し、幽霊のチャ・ユリ役を演じている。似たような役だっただけに、アドバイスはあったのだろうか。
「家にいるときは仕事の話をしない」と笑い、「いつも応援してくれる。私の尊敬する人だからどんな言葉も聞き流さない(笑)。いつも感謝している」と冗談を言った。
役者として、空白期間が長くなった理由についても明らかにしている。『ウェルカム2ライフ~君と描いた未来~』を終えた後、ハリウッド作品への出演を議論したが、新型コロナに足を引っ張られた。
しかしその後、2017年にリリースした『GANG』が遅れてヒットし、バラエティ番組『遊んで何する?』(原題)でユ・ジェソクやイ・ヒョリと「SSAK3」として活躍。Netflxバラエティ『The Hungry and the Hairy』でもバラエティセンスを発揮して視聴者に親近感を与えている。
「新型コロナが蔓延する前に、多くの作品をアメリカでオーディションを受けた。2つほどの作品が決まっていたが、コロナの影響で出国できなかった。私の“もの”ではないと思った。うまくいったと思うが、おかげで『GANG』とSSAK3で親しまれ、Netflixでも番組ができて、ありがたかった」と感謝を伝えた。
いつの間にかデビューして20年になったが、今年も挑戦をしていくというRAIN。「終わるまで終わったわけではない」という座右の銘のように、何かを挑戦し続けるのが人生の目標であり原動力だ。
「今が最後ではないため、最後まで諦めない。死ぬまで挑戦したい。挑戦したときにうまくいかないかもしれないが、それを経験しすぎて期待せずに最善を尽くすことが、常に自分が目指す人生の基準だ。今後も成功や失敗にしばられず、挑戦する」と力を込めた。
2002年に1stフルアルバム『N001』でデビューした後『Bad Man』『How to avoid the sun』『Love Song』など多くの曲をヒットさせた本業の歌手「RAIN」に戻りたいという願いも語った。
ソロ歌手として新曲を作りたいという願いとともに、ほかの歌手とのコラボレーションもしたいというRAINは、「イ・ヒョリさんがソロ歌手出身の男性グループを作るように勧めてくれた。パク・ジニョン(J.Y. Park)さんを軸として作ったらどうか考えた。コロナの影響で、いつもファンに愛されてばかりで、公演もできないのが残念だ。他の歌手と一緒にコンサートをやりたい」と意欲を示した。
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