韓国を代表する彫刻のような“イケメン”といえば、俳優ウォンビンだ。
1977年生まれで今年45歳になる彼は、1997年のドラマ『プロポーズ』を通じてデビューした。ウォンビンは当時、セリフがほとんどなかったにもかかわらず、これまで見たことのない圧倒的なビジュアルと独特なオーラで、一気にブレイクした。
以降、ウォンビンの俳優生活はいわゆる“花道”だった。ウォンビンはドラマ『クァンキ』『コッチ』『秋の童話』『フレンズ』に相次いで出演しながら、次々と自分だけのフィルモグラフィーを積み重ね、映画『ガン&トークス』『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』『母なる証明』『アジョシ』を通じて、“信じて観られる俳優”という修飾語まで得た。
その時までウォンビンの空白期は、兵役を含めて2~3年だった。ウォンビンは着実に作品に出続け、各種広告はもちろん、カンヌ映画祭のレッドカーペットも歩きながら国内外を問わない大人気俳優となった。
しかし、これがすべてだ。
ウォンビンは2010年8月に公開された映画『アジョシ』以降、2022年2月現在まで、なんと12年の時が流れたにもかかわらず、作品に出ていない。その間、ウォンビンは2015年5月に女優イ・ナヨンと結婚。7カ月後の同年12月には息子をもうけた。
家庭を持つ父親となったが、ウォンビンの次期作については依然として沈黙が続いている。ウォンビンとは異なり、彼の妻であるイ・ナヨンは2018年11月に公開された映画『ビューティフルデイズ』(原題)に続き、2019年3月に放送を終えたドラマ『ロマンスは別冊付録』を通じて視聴者に存在感を示した。
そのためウォンビンの次期作に対する質問は、自然とイ・ナヨンに向けられた。イ・ナヨンは映画『ビューティフルデイズ』の公開を控えて行われたメディアインタビューで、夫ウォンビンの復帰に対する質問に「なぜしないのかわからない」と答えた。イ・ナヨンは当時、「ウォンビンさんは作品で話をしたいようだ」とし、「観客にヒューマニズムのような話を伝えたくて、そんなジャンルのシナリオを探しているが、多くはないようだ」と話した。
その後もイ・ナヨンは2019年1月に行われた『ロマンスは別冊付録』制作発表会で、ウォンビンからの応援メッセージを聞かれると、「一生懸命やってほしいと言っていた」と答えて笑い、話題を集めた。
イ・ナヨンが代わりに伝えたウォンビンの近況が公開された後も、彼の次期作の知らせがないため、一部のネットユーザーは「ウォンビンは芸能界から引退をしたのではないか」という推測まで出した。10年を超える歳月の間、作品活動をしないので、そう考えても仕方がないところもある。
そんななか、ウォンビンの“引退説”にくさびを打ち込むイシューが飛び出した。
2019年9月に配布されたウォンビン関連の報道資料に、「“俳優”という言及を控えてほしい」というフレーズが含まれたとされたのだ。実際に、その資料には「ひとつ、慎重にお願いすることだが、本当に申し訳ないが、記事内に“俳優”との言及は控えていただけるようにお願いする」という要請があった。
これと関連して広報社側は「ウォンビンの所属事務所が頼んできた。詳細な理由はわからない」と答えたが、ウォンビン側は「俳優の言及を控えてほしいという要請をしたことはない。通話したこともない」と否認した。
ただ、続けて「コメントは広告主の裁量だ。ブランドの立場では、“俳優”よりも“モデル”というほうがブランド広報の効果が良いからそうしたようだ」とし、論議について解明したりした。それと共にウォンビン側は、今後の作品活動について聞かれると、「作品を見ている」と依然として言葉を控えた。
そんなハプニングからも約2年5カ月が過ぎた。ウォンビンには依然として出演作品のニュースはないが、ウォンビンに向けたファンの関心は変わらない。最近、とあるコミュニティポータルサイトが公開した「活動する姿をもう一度見たいスターは?」という投票で、ウォンビンは2位に選ばれている。
現在も12年前に公開された映画『アジョシ』が最新作となっているウォンビン。ファンは、イ・ナヨンの言葉にあったように、作品を通じて大衆とコミュニケーションしたいという彼の思いが一日も早く実現する瞬間が来ることを待つしかない。
(記事提供=OSEN)
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