歴史歪曲で放送中止の時代劇は残念だが…“一騎打ち”となった韓国の月火ドラマに期待したいワケ

2021年03月29日 テレビ #韓国ドラマ

韓国の月火ドラマが“新スター対決”という構図になった。

放送中止が決定した時代劇『朝鮮駆魔師』(原題、SBS)で嵐のような1週間を経験した韓国ドラマ界が、新スターの勢いで雰囲気を切り替えることができるかどうかが注目されている。

【注目】『朝鮮駆魔師』が放送中止に…なぜ?初の事例

歴史歪曲の論議が巻き起こり、わずか2話で廃止となった『朝鮮駆魔師』は当初、月火ドラマで強力な存在感を発揮すると見られていた。しかし放送が中止となったことで、事実上、月火ドラマ視聴率1位となっていたKBS2の時代劇『月が浮かぶ川』(原題)が独走状態に入りそうだ。

というのも、最近MBCは月火ドラマを編成しておらず、JTBCまで3月29日からバラエティ番組『独立万歳』(原題)を同時間帯に編成しており、Netflixでも配信中のtvN『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』以外、競合相手がいないからだ。

2人の新スターが真っ向対決へ

しかし『月が浮かぶ川』はもちろん、『ナビレラ』の男主人公が最近ファンの心をとらえた新スターであるため、そういった側面から見れば月火ドラマは2強の構図が繰り広げられるという予想も可能だ。

とある関係者は、「2人の俳優はいずれも今回初めてテレビドラマの主演を務めるという共通点もあり、彼らの対決構図に関心が集まっている」と述べた。

(写真提供=CUBEエンターテインメント、ナム・アクターズ)ナ・インウ(左)とソン・ガン

まず『月が浮かぶ川』は、主人公オンダル役として、ナ・インウが“途中投入”された効果を生かし、注目を浴びている。もともとオンダル役を務めていた俳優ジスが、学校暴力問題で降板したアクシデントがあった。

特に最近の放送では、父オンヒョプ(演者カン・ハヌル)が死んだ後、剣を持たないことを誓って間抜けのように見えたナ・インウ演じるオンダルが、自分の運命を信じてピョンガン(演者キム・ソヒョン)が望むように武芸を習い、将軍に生まれ変わる成長ストーリーの没入度を高めている。さらにピョンガンと夫婦となり、愛まで含めたストーリーで、ドラマファンの期待感を高めている。

全20話中、3月29日で第13話を放送し、いよいよ後半に突入する『月が浮かぶ川』がナ・インウの効果でさらに視聴率を伸ばす可能性がある。さらにナ・インウは、自分が投入される前に放送された第1~6話も再撮影することにし、『月が浮かぶ川』の真の主人公になった雰囲気だ。

(画像=KBS2)『月が浮かぶ川』のナ・インウ

もう一方の3月22日に初回放送された『ナビレラ』は、70歳でバレエを始めたトクチュル(演者パク・インファン)と、夢の前でさまよう23歳のバレリーノ、チェロク(演者ソン・ガン)の成長ドラマだ。

まだ序盤だが、同タイトルの人気ウェブ漫画の原作を背景に、すでにヒーリングドラマとして話題になっている。世代間のギャップを飛び越えるブロマンスによる温かい感動が期待されるが、その中心にいるのは俳優ソン・ガンだ。

ドラマと映画、演劇の舞台を行き来したベテラン俳優パク・インファンの演技力に疑う余地はないが、彼と共演するソン・ガンが今最も注目される若手俳優であるだけに、シナジー効果が期待されている。

Netflixで配信中の『Sweet Home-俺と世界の絶望-』や『恋するアプリ Love Alarm』シーズン2で、ジャンルを問わないスター性を証明したソン・ガンは、初めて担当したテレビドラマ主演で、はたしてどんな爆発力を見せつけるのかが注目される。

(画像=tvN)『ナビレラ』のソン・ガン

なお『月が浮かぶ川』は3月23日の第12話で視聴率8.1%(ニールセンコリア、全国世帯基準)を記録するなど、着実に8%台を維持し、二桁まで見えている。『ナビレラ』は第1話を2.8%で出発し、3月23日の第2話で3.0%を記録。小幅ではあるものの上昇の兆しを見せた。

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