演技派俳優を次々と投入して本格的な“好況期”に入った韓国ドラマ界、「幸せな悩み」が続く!?

2021年03月23日 番組

大作ドラマが次々と放送され、“信じて観られる俳優”たちの名演技が視聴者を楽しませている。

Netflixでも配信中の『シーシュポス:The Myth』(JTBC)をはじめ、『怪物』(原題、JTBC)、『マウス』(原題、tvN)は、演技の実力で知られる俳優たちが大挙出演しており、視聴者は何を観ればいいのかと幸福な悩みに陥った。

【注目】チョ・スンウ主演の新ドラマ『シーシュポス』の制作発表会レポ

興行性と演技力を兼ね備えた彼らが豊かな見どころを用意しながら、好評と話題性の二兎を得ている。

『秘密の森』チョ・スンウがガラリと変身

2020年にドラマ『秘密の森』シーズン2で、検事としての重たいカリスマ性を発揮した俳優チョ・スンウは、『シーシュポス』で天才工学者を演じている。さらに若くなったビジュアルとウィットのある姿で、これまで見せてこなかった変身に挑戦している。

カリスマ性ではなく、図々しさを持つキャラクターに扮するチョ・スンウは、SFミステリースリラーの作品で緊張感と笑いの“緩急調節”をリードし、ドラマを導いている。

(画像=JTBC、tvN)上から『シーシュポス:The Myth』のチョ・スンウ、『怪物』のシン・ハギュン、『マウス』のイ・ヒジュン

ミステリースリラーである『怪物』は、ドラマ放送直後から2人の俳優、シン・ハギュンとヨ・ジングの演技シナジーで多くの話題を集めた。

話数が進むほどに、演技派俳優シン・ハギュンの存在感が発揮されたという好評が相次いでいる。20年前の殺人事件の容疑者という秘密を抱く派出所の刑事イ・ドンシクを演じたシン・ハギュンは、本心がわからない疑わしい心理を繊細な表情の演技で表現し、ミステリーさを高めている。

『シーシュポス』は第1話で視聴率5.0%を記録したことに続き、6.7%まで上昇し、『怪物』は最高視聴率5.5%を記録している。1.0%台の視聴率暗黒時代を経験したJTBCにとっては、恵みの雨のような作品といわざるを得ない。

しばらくスクリーン活動に専念していたイ・ヒジュンも、ドラマを通じて演技力が再評価されている。『マウス』での演技だ。

サイコパスの連続殺人犯によって両親を失い、復讐心に燃える刑事コ・ムチを演じたイ・ヒジュンは、カリスマ性のある刑事の姿から家族を失った弱々しい男の姿までしっかりと演じる、圧倒的な技量を発揮している。

特に第5話では、60分を超える時間を長いセリフと極限の感情演技で導き、“ワンマンショー”を繰り広げて好評を博した。

暗黒時代を経て“ドラマ好況期”に突入か

視聴率暗黒時代を経て、見どころの多いドラマが数多く登場した。

大きくなったスケールと繊細なシナリオ、優れた演出の影響も大きいが、視聴者をひきつける俳優たちの強力なパワーが“ドラマ復興期”を早めたとの見方もできる。

シン・ハギュン、チョ・スンウ、イ・ヒジュンを皮切りに、下半期にはチェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・インソン、リュ・ジュンヨルなど、映画を主要舞台にした一流俳優たちも相次いでテレビドラマに出演すると予想されており、本格的な“ドラマ好況期”が訪れるかと注目される。

ハ・ジョンウ

とあるドラマ関係者は、「スター性と演技力を兼ね備えたヒット俳優たちの帰還は、ドラマの品質を高め、視聴者に観る楽しさを増加させる」と説明した。

また別の関係者は「NetflixなどのグローバルOTTの影響で巨大資本が投入され、ドラマでも映画に劣らないスケールを見ることができるようになった」とし、「新型コロナの長期化で映画の制作や公開が延期されながら、テレビドラマに目を向ける俳優たちも増えるだろう」と予想した。

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