K-POPの新人アイドルグループが日本で大活躍を見せている。
2021年1月、日本1stフルアルバム『STILL DREAMING』をリリースし、日本での活動を本格的に開始した「TOMORROW X TOGETHER」(トゥモローバイトゥギャザー、以下TXT)は、オリコンのデイリーチャートでトップを獲得したのに続き、ウィークリーアルバムチャートでもトップを占め、日本でも人気を集めている。
Big HitエンターテインメントとCJ ENMの合同でプロデュースしている「ENHYPEN」(エンハイフン)は、日本での正式デビュー前にもかかわらず、デビューアルバム『BORDER:DAYONE』がオリコンチャートを含め、主要チャートで目覚しい成果を上げている。
アルバム以外にも、2021年のグリーティングカレンダーがオリコンウィークリーチャートで1位を獲得し、地上波の人気番組にも相次いで出演するなど、熱い人気を証明し続けている。また、iTunesのトップアルバムチャートでも日本1位を獲得し、リード曲『Given-TakenはLINE MUSICのリアルタイムトップ100チャートでも1位を記録したという。
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YGエンターテインメントの新人ボーイズグループ「TREASURE」は、韓国で初動売上28万枚を記録したフルアルバム『THE FIRST STEP:TREASURE EFFECT』の日本版で、3月31日にデビューする予定だ。
12人中4人が日本人で構成されているTREASUREも、正式デビュー前から日本メディアとファンの高い関心を集めている。彼らがデビュー後にリリースしたシングル3枚とアルバム1枚は累計売上が100万枚を突破しているが、このうち26%は日本での販売量とされているだけに、彼らの成長曲線は上昇の一途を辿ると期待されている。
前述のグループたちよりも先立って日本デビューを果たしているJYPエンタのボーイズグループ「Stray Kids」は、日本デビュー1周年を記念したファンミーティングを3月中に開催する予定だ。
2020年に『SKZ2020』で日本デビューをしているStray Kidsは、タワーレコードが発表した2020年上半期の「K-POP日本発売アルバムトップ10」でトップを獲得し、強烈な存在感を放った。また、昨年6月には初の日本シングル『TOP』がリリース初週にオリコンウィークリシングルチャート1位を記録するなど目覚ましい活躍を見せている。
このほかにも、9人中4人が日本人メンバーで、ソニー・ミュージックジャパンとNHNが合同でプロデュースしている「T1419」も日本での活動に注力している。
そして「NiziU」の活躍は言うまでもないだろう。SMエンタの「NCT 127」も、日本2ndミニアルバム『LOVEHOLIC』がリリースと同時にオリコンチャート1位を獲得し、根強い人気を示している。
このように、K-POPの新人グループは新型コロナ禍においても日本で頭角をあらわしている。とある芸能関係者は、「BTS、TWICE、IZ*ONEなどK-POPを代表するグループの好影響もあり、デビュー間もない新人グループの日本進出が徐々に強まっている」と説明している。
別の関係者は「韓国でリリースした楽曲を日本語に訳し、人気を得ようとしていた過去とは違い、新人の時から日本アルバムリリースやファンミーティング、番組出演など積極的な活動に乗り出しており、しっかりとしたK-POPファンダムを作ろうと努力している」と付け加えた。
日本進出を決めたとあるアイドルグループの関係者は「“限韓令”の長期化で中国市場が冷え込んだ反面、日本市場は新型コロナ禍においても依然熱量の高い海外市場であり、収益面でも大きな比重を占めているため、見過ごせない」とし、「特に、1、2年目の新人グループにとって日本の音楽市場で足場を固めることは、その後のグローバル活動へ向けた大きな推進力となる」と話している。
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