最近韓国では、過去に人気子役として世間から愛された女優の活躍が目立つ。
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人気シチュエーションコメディ『明日に向かってハイキック』で一躍“国民の妹”として人気を集めたチン・ジヒをはじめ、3歳という幼い年齢でCMガールとしての地位を確立したチョン・ダビン、映画『哭声/コクソン』で悪霊に取り憑かれた少女を熱演し、演技派子役として話題を集めたキム・ファンヒ。
国民に愛された3人の子役たちが、2021年には“大人の女優”としてお茶の間を盛り上げているのだから、当時からのファンにとってはなんとも感慨深いだろう。
1999年生まれのチン・ジヒは、4歳でドラマ『黄色いハンカチ』に出演して子役デビューした。芸歴18年目を迎える彼女は、昨年韓国SBSで放送された『ペントハウス』で傍若無人だがどこか憎めない娘ユ・ジェニを熱演し、相変わらずの演技力と存在感を見せた。
『ペントハウス』その内容の過激さから韓国でR-18指定となった、ダークな世界観のドラマ。『明日に向かってハイキック』で無邪気で生意気な小学生を演じたチン・ジヒがそんなドラマに出演するとあって、当時からのファンは大きな関心を寄せた。
『ペントハウス』はシーズン2の放送も決定しており、チン・ジヒ演じるユ・ジェニも引き続き活躍予定だ。
ある芸能事務所の関係者は、「シチュエーションコメディで一度イメージが固まってしまうと、抜け出すことが難しい。実際に既存イメージから脱することができない俳優も多いのが現状だ」としている。
こういった見解から、チン・ジヒが既存のイメージを180度覆すような過激ドラマへの出演を決めたことも、自然なことなのかもしれない。
いずれにしろ、子役を脱して成熟した姿で視聴者を惹きつけるチン・ジヒの活躍には期待が高まるばかりだ。
2000年生まれで、3歳のときに出演したアイスクリームのCMが大きな話題を集めたチョン・ダビン。長い間“アイスクリーム少女”と呼ばれそのイメージが定着していた彼女だが、2015年にはドラマ『彼女はキレイだった』、2016年には時代劇『オクニョ 運命の女(ひと)』などで主要キャストの少女時代を演じて一躍実力派子役となった。
そんなチョン・ダビンは、現在Netflixで好評配信中の現代風刺ドラマ『人間レッスン』で問題のある女子高生ミンヒを熱演。彼氏に貢ため裏で売春をする女子高生というダークな役どころを見事に消化し、イメージを一新させた。
それだけに、チョン・ダビンの2021年の活躍にはすでに多くの関心が寄せられている。
2002年生まれのキム・ファンヒは、2008年にドラマ『プランダン 不汗党』でヒロインの娘役を演じ、子役デビューした。2016年には『哭声/コクソン』で主人公の娘を熱演し、14歳にしてその年の「大鐘賞映画祭」で新人女優賞を受賞している。その後も、映画『飛べない鳥と優しいキツネ』で家庭内暴力に苦しみながらゲームと現実世界を行き交う少女ミレを見事に演じ、昨年はドラマ『天気が良ければ訪ねて行きます』(原題)で溌溂とした女子高生を熱演した。
18歳という若さから学生のキャラクターを演じる機会が多かったキム・ファンヒだが、最近は今年の上半期に放送を予定しているドラマ『目標ができた』(原題)への出演を確定。20歳の成人女性のキャラクターを演じるとあって、早くも注目が集まっている。
世間から愛される“子役”の肩書を脱ぎ捨て、成熟した大人の役者に変身を遂げようとしている彼女たちから、今後も目が離せなさそうだ。
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