たった1人の新型コロナウイルス感染者が、K-POP界を一瞬で停止させた。
K-POPボーイズグループ「UP10TION」のメンバー、BIT-TO(ビト)に始まったK-POP界の新型コロナ“注意報”が鳴りつづけている。UP10TIONの所属事務所TOPメディアは12月1日、BIT-TOに続いてメンバーのKOGYEOL(コギョル)も陽性判定を受けたと発表した。
現在までUP10TIONのメンバー2人以外、他のアイドルや他の芸能事務所、あるいはテレビ関係者たちの感染は報告されておらず、新たな集団感染は発生していないものと思われる。
それでもK-POP界は、1人の感染者がどれほど大きな影響を及ぼすのかを肌で経験することとなった。事実上、新型コロナ検査と同時に、業界全体が一時停止となった。
UP10TIONは先週末、韓国MBCの『ショー!音楽中心』(原題)やSBS『人気歌謡』(原題)といった音楽番組に出演し、BIT-TOが陽性となったことで出演が重なった歌手はもちろん、スタッフもコロナ検査を行った。
また動線が重なっていなくても各芸能事務所は先制的に検査を行い、対応に乗り出した。特にアリランTV『Simply K-Pop』はすぐに撮影を中断し、12月1日に生放送予定だったSBS MTV『THE SHOW』も放送休止を決めた。
音楽番組の場合、アーティストたちはステージ上でマスクを着用しないし、移動時もメイクの関係でマスク着用が難しい。まだ“N次感染”は発生していないが、相対的に危険度の高い現場といえる。そのため1人でも感染者が発生すれば、その余波は広がらざるを得ない。
一部では新型コロナの状況に合わせて、音楽番組も進行やフォーマットを変えるべきとの主張まで出てきている。
K-POP界の関係者は「マネジャーやスタッフは皆マスクをしているが、アーティストはステージがあるため着用が難しい。今回の感染者発生で、芸能事務所の警戒心が高まった。事務所はもちろん、アーティストやスタッフが新型コロナに対して、さらに神経を使うしかない」と説明した。
また別の芸能事務所関係者は、「アイドルメンバー1人の陽性判定でも、これほどのダメージを経験した。もし他の事務所やグループで感染者が発生したら、それに対応するために再び膨大な時間がかかるしかなく、その期間はK-POP界が停止するしかない」と懸念した。
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