原産地虚偽表示の疑いで刑事立件されたペク・ジョンウォンが、新たに食品衛生法違反の疑惑に直面している。
3月15日、関連業界によると、ペク・ジョンウォンの食品衛生法違反の可能性が指摘され、市民から国民申聞庫(国民請願サイト)および食品医薬品安全処(食薬処)に苦情が寄せられたことが明らかになった。
問題となったのは、2023年11月20日にペク・ジョンウォンのYouTubeチャンネルに投稿された「ホンソン・グローバルBBQフェスティバル-バーベキューでギネスブック挑戦!?」という動画。この動画内でペク・ジョンウォンが「農薬散布機でソースをまくアイデア」を提案した場面が問題視されている。実際の映像では、彼の発言を受けたスタッフの1人が背負い式スプレーを装着し、リンゴソースを肉に散布。その様子を見たペク・ジョンウォンは「とても良い」とコメントしていた。
韓国の食品医薬品安全処によると、食品の調理に使用する機器は必ず「食品用」の認証を受けたものでなければならない。それ以外の機器を使用すると、重金属や有害物質が溶け出す可能性があるため、食品用機器には「食品用」または「食品用機器マーク」が表示されている。しかし、問題の動画に登場したスプレーは食品用認証を受けていない可能性が高い。業界関係者によると、動画内で使用されたものと類似するスプレーは防疫用や消毒用として販売されており、食品用のものは見当たらないという。
市民の指摘によると、「私たちは食品を調理する際、必ず調理器具を使用する。キムチを漬ける用のゴム手袋でさえ、子どもが口に入れる可能性があるため、認証を受ける必要がある」として、スプレーの安全性に疑問を呈している。また、「本当にタンクを洗浄したのか疑問だ。タンクは洗ったとしても、ホースやスプレーノズルは重金属製のはず。その安全性はどうなのか」との懸念も示され、「国民申聞庫と食品医薬品安全処に正式に苦情を提出した」と明かした。
ペク・ジョンウォンは韓国飲食業界を代表する実業家で、テレビ番組にも多数出演しており、BTSのJINとも親交が深いことで知られる。彼が手がけるフランチャイズは数多く、その庶民的な経営スタイルとカリスマ性で広く支持を集めてきた。しかし、ここ数カ月の間に問題が続出。ハムのギフトセットの価格・品質に関する論争に加え、ザ・ボーンコリア傘下のフランチャイズ店が発売したフルーツビールの果実含有量不足なども指摘されており、ブランドイメージへの影響が懸念されている。
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