旬の若手俳優チュ・ヨンウが、役者になるまでの過程を明かした。
2月4日、チュ・ヨンウはソウルのカフェでインタビューに応じ、1月末に終了した主演ドラマ『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』(JTBC)や、Netflixで話題の『トラウマコード』について語った。
『オク氏夫人伝』は、奴婢(ぬひ)として虐げられていたクドク(演イム・ジヨン)が、ある事件をきっかけに両班(ヤンバン)の娘 オク・テヨンとして生きることになる波乱万丈ロマンス時代劇。
同作でチュ・ヨンウは、クドクの人生に大きく関わる2人の男性を演じた。一人目が行方不明になったクドクを探すため、両班の家を出て全国を旅する芸人ソン・ソイン。そしてもう一人は、役人の息子で武芸に長けた真面目な青年ソン・ユンギョムだ。
また、1月に公開されたばかりのNetflixシリーズ『トラウマコード』では、将来有望なエリート若手医師ヤン・ジェウォンを熱演。天才外科医 ペク・ガンヒョク(演チュ・ジフン)の下、重症外傷センターの一員として働き、医師としての成長を遂げる。「肛門外科」の研修医だったことから、ペク・ガンヒョクに「肛門」と呼ばれるシーンが話題となった。
世界的ヒットを受け、本人も周囲の反響に驚いたという。「知り合いからたくさん連絡が来ました。先輩たちにも褒められたけど、注目されすぎて少し慎重になりましたね。あまり外出しませんでした」
また、ジムで自分のことを調べられていたことにも驚いたそう。「両親の記事が出たときに人気を実感しました。母の若い頃の写真がネットに載っていたんですが、僕も初めて見るものが何枚かあって、“これ、どこで手に入れたの?”と思いました(笑)。でも、そのおかげで母の若い頃の姿を見ることができました」
チュ・ヨンウの両親は、韓国モデル界のトップランナー。父は90年代のトップモデル、チュ・スンイル、母もファッションモデルのカン・ソンジンだ。
しかし、彼自身はモデルではなく、俳優の道を選んだ。
「高校の進路相談の日、あまりにも悩みすぎて母に『お母さん、僕、勉強やめる。行きたい学科がない』って言ったんです」
すると、母から「じゃあ何をするの?」と聞かれ、彼は大手アイドル事務所JYPエンターテインメントにスカウトされた話を持ち出した。
「実は、道を歩いていたらアイドル事務所の方から名刺をもらったんです。それで“ちょっとやってみようかな”って。でも、その時すでに18歳の後半で、ほぼ19歳。歳を取りすぎていると言われました。9年前のことだから、当時の関係者はもう会社にいないかもしれませんけどね」と振り返った。
「僕が好きなことを並べてみたら、結局“演技”だったんです。だから演劇映画科を目指すことにしました」
高校3年生で演技入試を始めた彼を、両親は反対しなかった。
「むしろ、たくさんサポートしてくれました。僕たちは 忠清道(チュンチョンド) に住んでいたんですが、演技を始めると決めた1カ月後には、ソウルに引っ越していました。演技塾がソウルに多いからって、僕のために」
また、彼の影響で弟も俳優を目指すようになった。
「弟は元々モデル志望で、芸能高校のファッションモデル科を卒業してランウェイにも立ったんですが、僕の演技を見て“素敵だ”と思ったみたいで、演技入試を受けるようになったんです」。弟は現在、世宗(セジョン)大学で演技を学んでいるという。
JYPのアイドルになる道もあったが、最終的に俳優として成功したチュ・ヨンウ。モデル一家のDNAを受け継ぎながらも、演技の道を選び、着実に実力をつけている。今後のさらなる飛躍に注目したい。
(記事提供=OSEN)
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