日本では“フジ中居騒動”が世間を騒がせるなか、韓国では昨年に突然この世を去った女性気象キャスター、オ・ヨアンナさんによる“職場内いじめ”の訴えが注目を集めている。
そんななか、彼女が生前に投稿したユーチューブ動画に、多くの追悼のコメントが寄せられている。
オ・ヨアンナさんは昨年9月に突然この世を去った。28歳だった。生前、地上波テレビ局MBCで気象キャスターを務めた彼女の悲報は、同年12月に遅れて伝えられた。
そんなオ・ヨアンナさんは2022年5月、個人YouTubeチャンネル「Yoannaヨアンナ」で、「MBC気象キャスターになった日」というタイトルの動画を投稿している。内容は、自身が志望したMBC気象キャスターの面接過程、そして合格した事実を母親に伝えるといったものだ。
動画内では「テレビ関係の仕事をしたくてずっと準備をしてきたが、先日、MBCが気象キャスター公開採用の募集を始めたので、そこに志願した」とし、「書類通過になり、来週土曜日に試験を受けなければならない。私の挑戦記を動画で残してみようと、録画をすることになった」と、動画を撮る経緯を明らかにしたオ・ヨアンナさん。
その後、2度の面接を経て合格のメールを受け取った際には感激した様子で、「アルバイトに行く途中にメールが来て、地下鉄を1~2回ほど誤って乗ってしまい、結局遅刻した。言葉にならない。とりあえず家に帰って、お母さんに話さなければならない。一生懸命バイトをして家に帰る」と話した。
オ・ヨアンナさんの母親は当時、娘がMBCの気象キャスターに応募していることすら知らなかった。ところが、いざサプライズで合格の事実を伝えられると、母親はオ・ヨアンナさんと一緒に喜び、娘を褒める姿を見せていた。
この動画のコメント欄に、ネットユーザーたちは「謹んでご冥福をお祈りします」「このように美しく惜しい人材が。母親と抱き合って合格を喜ぶ瞬間を見ると、私も涙が出る」「無念な死が必ず明らかになることを願う」などと綴り、オ・ヨアンナさんを哀悼していた。
韓国では今年1月27日、とあるメディアを通じて、オ・ヨアンナさんの携帯電話から“職場内いじめ”を訴えるメッセージが発見されたことが報じられた。
報道によると、オ・ヨアンナさんは昨年9月15日1時5分、携帯電話のメモ帳に原稿用紙17枚分のメッセージを作成し、この世を去ったという。
メッセージの内容には、オ・ヨアンナさんより先に入社した同僚の気象キャスターが誤報を出してしまった際、オ・ヨアンナさんに過ちを被せたといった内容が含まれていた。
また、別の気象キャスターが「教えなければならない」という理由でオ・ヨアンナさんを退勤時間後に会社に呼び出し、1時間30分以上も帰さなかったという主張もある。
さらには、オ・ヨアンナさんが2022年もtvNの人気バラエティ番組『ユ・クイズON THE BLOCK』出演オファーを受けた際、加害者たちが暴言などを吐いて非難したほか、オ・ヨアンナさんの実力などを問題視し、長い間非難メッセージを送ったことも伝えられていた。
なお、1996年4月30日生まれのオ・ヨアンナさんはソウル芸術大学の文芸創作科出身。2017年にはJYPエンターテインメントで練習生13期公開オーディションに参加し、「Hermoso Beauty賞」を受賞。副賞として3カ月の受講券を受け取るなど、一時はアイドル練習生を目指した。13期公開オーディションの同期にはNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなどがいる。
その後、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に輝いたオ・ヨアンナさんは、2021年にMBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けていた。
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