9年ぶりに韓国に帰ってくる 『MAMA』は、“韓国のグラミー賞”になれるか。
今年で第10回目となる『MAMA』(Mnet Asian Music Awards)が来る12月、韓国(10日)と日本(12日)、香港(14日)で開催される。
1999年の「Mnet映像音楽大賞」を母胎にする『MAMA』は、2009年に“アジアの音楽授賞式”として成長を図って改名したのち、2010年からマカオをはじめ海外での開催を続けている。
昨年から日本とベトナム、香港などアジアの3都市に規模を広げ、今回は韓国でも開催が決まった。
CJ ENM音楽のキム・ギウンMnet事業部長は「韓国は規模が小さく、開幕式のようなイメージだ。日本は徹底的にファンのチョイスで行われる予定。香港では、今後10年を期待できるステージになる。各ジャンルと大賞部門の授賞式が行われる」と、説明している。
“アジアのグラミー賞”を目指す『MAMA』は、名実共にK-POP祭りとして成長しているが、アジアを網羅するにはまだまだ先が遠い。
10年という年月が経つものの、K-POPアイドルに偏ったステージと受賞については懐疑的な視線も存在する。
もちろん今年もジャネット・ジャクソンや松重豊、林俊傑など海外スターを招待するといった企画も披露するが、これは全体のごく一部であり、数合わせではないかという批判の声が上がっている。
それに対し、『MAMA』は、グローバル音楽産業の発展に寄与した全分野の関係者を対象とする「MAMA専門部門授賞式」をはじめ、「ベスト・ニューアジアンアーティスト」などを新設することで補完しようとしているという。
CJ ENM音楽コンベンション事業局長のキム・ヒョンス氏は「アジア音楽授賞式を標榜してグローバルな授賞式を展開して10年になる。はじめは不可能に近いことだった。さまざまな部分を新設し、“アジアの授賞式”となるべく拡大している」と伝えた。
実際のところ、『MAMA』はアジア圏の他の授賞式と比べてほぼ唯一と言っていいほどグローバルな授賞式を目指している。
前出のキム事業局長は「国内の授賞式とは目指すところが違う。10年前からK-POPをアジアで紹介し、ファンと世界へ進むことを夢見ている。アジア産業の専門家と共に審査をして、世界市場に行くためにこれからも努力し、アジアのアーティストたちが『MAMA』を踏み台に世界へ進出できることを期待する」と強調した。
今回、生まれ故郷の韓国に帰ってくる『MAMA』。「量」と「質」共に成長を遂げ、アジアを代表する授賞式として生まれ変わるか、注目が集まる。
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