「ILLITはNewJeansのコピー」論争勃発から半年…事務所代表がADORの盗作主張の矛盾を主張【独占インタビュー①】

2024年11月16日 話題 #ILLIT

ガールズグループILLITのNewJeansコピー騒動が勃発してから半年が過ぎた今、所属事務所の代表が「全く違う」と再度強調した。

【画像】「NewJeansの亜流」とされたILLIT、どこまで似てる?

NewJeans所属事務所ADOR元代表のミン・ヒジン氏は今年4月、同じくHYBE傘下レーベルBELIFT LABの新人ガールグループILLITのコンセプトが、自身が手掛けたNewJeansと似ていると盗作疑惑を提起した。BELIFT LABは強く否定するとともに、ミン氏を業務妨害および名誉毀損の疑いで告訴。追加で民事訴訟も提起している。

そして10月11日、ソウル中央地裁・民事合議50部では、ミン氏がHYBEを相手に出した議決権行使など仮処分訴訟の審問期日が開かれた。ここでミン氏側が、ILLITがNewJeansの企画案を盗作したという主張に対する証拠資料を提出したことで疑惑が再燃することとなった。

ILLIT
(写真提供=BELIFT LAB)ILLIT

証拠資料の情報提供者によると、ILLITのクリエイティブディレクターは構想段階からNewJeansの企画案を要請しており、ILLITとNewJeansの企画案と同じだと主張した。これに対してBELIFT LABは「ILLITのブランディング戦略とコンセプトは2023年7月21日に最終確定し、内部共有された」として、「情報提供者がいわゆる企画案』を送ってきたのはその後の2023年8月29日付で、タイミング的にILLITのコンセプトに影響を及ぼすことはできない」と反論した。

また11日にはあるメディアがBELIFT LABの新人ガールグループ企画案とNewJeansに関する企画案の一部を公開し、相当部分が類似していると報道し、注目を集めた。

このように、ILLITのNewJeans盗作疑惑が引き続き騒がれているなか、本件についてBELIFT LABのキム・テホ代表が自ら語った。

ソウル市龍山(ヨンサン)区に位置するHYBE社屋で、本サイト提携メディア『OSEN』の取材に応じたキム代表。企画案の類似性から6月に公開した釈明映像まで、様々なイシューについて語っている。

キム・テホ代表との一問一答は以下の通り。

Q. 類似性の問題に関して、もう一度自ら語ると決心した理由は?

BELIFT LABキム・テホ代表
(写真提供=BELIFT LAB)キム・テホ代表

残念に思うのは、私たちの言葉がうまく伝わらないということだ。私たちはHYBE傘下のレーベルなので、どうしてもすべてを話すことはできない。そのような難しさもあるし、また私たちが説明しなければならないのはあまりにも詳細な部分だ。

この問題を積極的に説明し、私たちの立場を明確に伝えることは、実は容易ではない。

初めてコンセプトフォト公開したあと、類似性が提起された時、NewJeansがあまりにも成功したグループだったため、以降にデビューしたグループが甘受しなければならない宿命だと思った。私たちの曲とミュージックビデオが公開されれば、この問題が自然に消えると思った。しかし、3月にILLITがデビューして4月から仕事が始まったが、その後からILLITに対する攻撃が止まらない。

ILLITがデビューし、誰よりも祝福を受けなければならない素晴らしい成績を収めている時から盗作議論に巻き込まれたことで、メンバーたち、レーベル社員たちのダメージも大きかった。このような状況がある程度整理されるという期待を持ち、これまでは口を慎んできたが、今も全く整理されていない。攻撃が激しくなり、盗作グループというイメージが重なったので釈明映像を公開するしかなかった。その後もこのような問題が繰り返し言及されてきたので、今となってはもう少し積極的に自分たちの立場を申し上げなければならないのではないかと思い、インタビューに応じることになった。

Q. NewJeansとILLITの企画案が似ているという主張に対して、BELIFT LABはどう思っているのか。

ILLIT
(写真提供=OSEN)ILLIT

ミン氏が、10月のHYBEを相手に申請した議決権行使など仮処分審問期日でも企画案類似性の話題を出したが、ミン氏側は当該内容を審問現場だけで活用しただけで、企画案の類似性を情報提供したという匿名の情報提供者からのメールも、録音記録も、企画案も証拠として提出していないことが確認された。最近、マスコミを通じて提起したデザイン、書体、文書展開などが類似していると主張する文書を、法的証拠としては提出できなかったのだ。ミン氏が当該事案を核心事案と見なしていないという反証でもある。

Q. PPT(パワーポイント)のデザインやフォントなど、フォーマットが似ているという主張、一部の戦略/言い回し(同質感と憧れ、インフルエンサーとクリエイターなど)は似ているように見えるかもしれない。これについては?

文書のフォーマットに対する類似性の主張は荒唐無稽でさえある。丸の中にテキストを入れて、線を活用するデザインは、業界を問わず広範囲に使われる、あまりにも一般的なPPT形態だ。さらに、HYBE内部の標準テンプレートにも含まれている。

「同質感」「憧れ」というキーワードは、NewJeansの企画案をBELIFT LABが共有された時点(2023年8月)以前の2023年4月~7月に作成された様々な文書で、すでに確定していたキーワードだ。タイムライン上では全く話にならない。

「憧れ」はアイドルの根幹である。これを除いて戦略を練ったアイドルグループがいるとすれば、その方がおかしい。「同質感」は同世代ファンとの交感を重要視するという方向性から出た表現だ。これを企画段階で考慮していない現役アイドルグループもないだろう。あまりにも一般的で常識的な単語を抜粋してごまかしている。

NewJeans
(写真提供=OSEN)NewJeans

「インフルエンサー」と「クリエイター」は同じ概念だそうだが、全く違う。これらの単語が使われた脈絡を見る必要がある。 

企画案でも整理されているが、ILLITというグループの方向性を決めた核心要素は、デビューアルバム名でもある『SUPER REAL ME』だ。“未完成”だが今日を愛する少女たちを意味する。

オーディション番組を通じて結成、デビューしたため、アーティストとしてのキャリアは足りないだろうが、“準備されていない生の”パーソナリティを強みにしようと。すなわち、最近の子供たちらしさを“ありのまま”見せようという方向性だ。

「クリエイター」というワードは、足りなくても“ありのままの姿”をコンテンツとして撮り、編集して見せようという方法論を提示する段階で登場した。何かしらの製品・ブランドを使用することを見せるだけで影響力があらわれる、“ワナビー”的存在を意味する「インフルエンサー」とは異なる概念だ。NewJeansの企画案にはインフルエンサーは羨望の対象であり、ワナビーとして記載されており、ILLITの企画案に書かれた「クリエイター」の意味とは全く異なる。

また、文書の展開についても話すが、分野を問わず戦略文書というのは概要、市場分析、戦略、実行方案、そして数字が出てくるのが基本だ。むしろ、この枠から外れる方が特異なケースだ。同じ産業群のガールズグループカテゴリーで、この構成と目次の流れが似ていると盗作だと主張する方が、より異常なことではないかと思う。

Q. HYBEの内部告発者が「同じように作るとは本当に想像もできなかった」と話していたが、これは明確な盗作の根拠ではないか?

2つの文書はまったく同じではない。誰かが同じだと言えば同じことになるのか。根拠のない誰かの一方的な主張は、類似性の根拠にはなりえない。結局、最近の報道で「同じ」という根拠で使われたのは、“丸を使ったのが同じだ”程度の水準ではないか。丸はHYBEの標準PPT様式にも含まれているものである。

ミン・ヒジン
(写真提供=OSEN)ミン・ヒジン元ADOR代表

今回メディアが掲載していたイメージを見ると、実際に私たちのPPT文書をそのまま書いたのではなく、類似して見えるようにフォトショップで加工していた。字の間隔などを似たように見えるよう合わせたのだ。

ILLITがデビューしたのは2024年3月だ。その文書は2020年に出た文書だ。私たちが2023年にミン氏の頭脳を盗みたければ、すでに出ているNewJeansをコピーする方がはるかに容易ではなかっただろうか。NewJeansはデビューしているが、その前のことを暴き出し、ADORが作られる前の文書を持ってきて丸まで写したのだろうか。私たちの立場としては息苦しいばかりだ。

インタビュー②に続く

(記事提供=OSEN)

【インタビュー②】ILLITのオーディション不正疑惑、NewJeansプロデューサーの訴訟遅延とは

【インタビュー③】「NewJeansの成功はすごい」ILLIT事務所代表が語ったHYBE内の“差別待遇”疑惑

【画像】「NewJeansのコピー」とされたILLIT、どこまで似てるのか

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