「彼こそ日本サッカーの象徴」韓国代表監督と熟練記者たちが語る“本田圭佑”

「本田はまだ若いが彼が精神的な支柱であり、日本のエースであるように感じた。アジアカップでもそう感じたが、今やチーム全体が本田を信頼し、彼もその期待に応えて韓国陣営で自分が意図するプレーを展開した。彼の存在感に韓国の守備陣が負担を抱き、防ぐことができなかったのは、誰の目にも明らかな事実だ」(『スポータル・コリア』キム・ソンジン記者)

「本田は日本サッカーのアップグレードの象徴だ。パワフルなbox to boxプレー、年を重ねるごとに広がる視野、強心臓と責任感は、相手からすると大きな負担だ」(韓国大手ポータル『NAVER』ソ・ホジョン記者)

本田のことを評価していたのは記者だけではない。元韓国代表監督のチョ・グァンレ監督が、最も警戒しつつ、いつも大絶賛していたのも本田だった。

チョ・グァンレ監督は前述した通り、韓国代表監督在任中、3度日本と対戦して1度も勝てなかったが、「上手い日本人選手は多かったが、強い日本人選手は本田が初めてだ」と舌を巻いていたほどだった。

ロシアW杯前後の“手のひら返し”

ただ、ロシアW杯開幕前の韓国メディアの本田評は決して良くはなかった。

例えば大会前のパラグアイ戦。

本田の出場はなかったが、『スポーツソウル』は「日本、パラグアイを破り6試合ぶりの勝利…プランBの可能性を発見」とした記事で、本田について「30代前半を迎え、パフォーマンスが落ちている」「代表チームでの影響力も微々たるもの」と紹介しながら、「日本は本田圭佑が抜けたほうがパフォーマンスが良かった」と報じた。

さらに、「日本はテンポの早い攻撃を追求しているが、本田にボールが渡ると展開が遅れるデメリットがある」と指摘し、「本田をはじめとしてベテランが欠場したなか、新しい形で良いパフォーマンスを見せたという点は、日本にとって追い風となる」と締めくくっている。

また『Best Eleven』は、「ハリルホジッチ前監督と激しく対立してきた本田が抜けて勝ったという点は興味深い」と指摘。記事は、「本田は監督交代を誰よりも歓迎していた」としつつ、本田が最近の2試合で存在感を示せなかったと振り返りながら、パラグアイ戦では交代出場もなかったとしたうえで、「すると日本は勝利した」と含みを持たせたほどだった。

だが、周知の通り、ロシアW杯が開幕すると状況が一変。特にセネガル戦で同点ゴールを決めた本田の活躍は大きく取り上げられた。
 
例えば、『MBN』の「光った本田のシュート・パス…ベテランの風格」と題した記事だ。

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