低迷する女子バレー韓国代表は、かつての栄光を取り戻すことができるだろうか。
【注目】「もはや日本のライバルではない」韓国バレー衰退の理由
フェルナンド・モラレス監督率いる女子バレー韓国代表は、5月14日より開幕するFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)に出場する。
ブラジル・リオデジャネイロでの第1週では、15日に中国(世界ランキング6位)との初戦を戦う。
新監督体制の初陣だ。
韓国バレーボール協会(KVA)は今年3月、世代交代によって弱体化していた女子バレープエルトリコ代表を世界ランキング現16位にまで引き上げ、指導力を認められたモラレス監督を、女子バレー韓国代表の新指揮官に選任した。
韓国女子バレーはキム・ヨンギョン(36)やキム・スジ(36)、ヤン・ヒョジン(34)らの代表引退以降、低迷が続いている。
VNLでは2022年から2年連続で全敗を喫した。2021年の3連敗も含めると大会27連敗だ。極度の不振が続いたことで、世界ランキングも40位まで転落した。
プエルトリコ代表監督時代に世代交代を経験しているモラレス監督は、「キム・ヨンギョンをはじめとする黄金世代が去った後、(成績が)良くないのは事実だ。世代交代は適応と過渡期が伴う。(韓国は)この2年間で過渡期を経た」とし、「これからは新しい代表として、世代交代を本格的に果たす準備ができた。キム・ヨンギョンのように一人ではなく、チームでプレーしなければならない」と強調した。
指揮官が強調したのは“ワンチーム”だ。
モラレス監督は「スタープレーヤーの空白をほかのメンバーが埋め、一つのチームになることができれば、良いプレーができる。選手たちの基本技術はポジションに関係なく優れている。低く速いアタックを志向し、相手のブロックが落ち着く前に攻撃ルートを完成させる作業を進めている。現代バレーはミドルブロッカー、ウィング、パイプまで加わらなければならない。一人で40得点を出すのは不可能なので、皆がアタックに加担し、速いプレーで相手の予測を難しくしなければならない」と強調した。
選手たちも雪辱の意志を固めている。
カン・ソフィ(26)は「チームが2年間でたくさん負けた。自信がかなり落ちている状態だが、監督から“大丈夫だから(積極的なプレーを)試してみなさい”と伝えられた」とし、「攻撃的なプレーをたくさんお見せしたい」と伝えた。
女子バレー韓国代表は中国との初戦を皮切りに、17日にブラジル、19日にドミニカ共和国、20日にタイと対戦する。
アメリカ・テキサス州アーリントンで行われる第2週目では、5月30日にブルガリア、31日にポーランド、6月2日にトルコ、3日にカナダと対戦。
日本・福岡県での第3週目は、6月12日に日本、13日にフランス、14日にイタリア、16日にオランダの順で戦う。
モラレス監督はVNLに向けて、「チームが過去に国際舞台で良い成績を出した頃に戻れるよう努力する」と意気込みを伝えた。
なお、世界ランキング9位の日本は、来る6月17日のVNL予選ラウンド終了時点での世界ランキング次第でパリ五輪出場の可能性がある。
ただ、韓国は現時点で世界ランキング40位であり、昨年9月のパリ五輪予選でも敗退したため、本大会出場の可能性が事実上消滅している。
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