アリゾナでのオープン戦で堂々と披露していた打撃感覚があっという間に消え失せた。
単に結果が悪いだけではない。選球眼が問題だ。ストライクゾーンを外れたボールにバットが出続けている。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)が、韓国到着後「2試合連続無安打」という結果で2024年シーズンに突入することになった。
大谷は3月18日、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで行われた韓国代表とのエキシビジョンゲームに「2番・指名打者」で先発出場し、3打数無安打に終わった。
初回の1打席目は右腕クァク・ビン(24)のチェンジアップを打ち上げ、三邪飛で退いた。1ボール2ストライクから外角に抜けたボールにバットが出て、打球は左ファウルラインを外れて打ち取られた。
3回の2打席目は左腕のイ・ウィリ(21)と対戦。初球ボールから2球目に投じられたストレートが、ストライクゾーンを離れて内角に入るも、これにもバットを出して左飛に倒れた。飛距離は出ず、左翼手のキム・ソンユン(25)が難なく捕球に成功した。
そして、この試合最後の3打席目となった4回も左腕投手と対峙。相手はオ・ウォンソク(22)だった。
大谷はオ・ウォンソクが初球に投じたスライダーを捉え、速い打球を作り出したが、内野を超えることができず。二塁手キム・ヘソン(25)が冷静に処理した。
同打席を終えて、大谷は計画通り交代された。ドジャースは7回裏から大谷に代えてハンター・フェドゥキア(26)を送り出した。
去る17日のキウム・ヒーローズ戦でも、大谷は2打数無安打、それも2三振に終わった。当時はキウム先発アリエル・フラード(28)のストライクゾーン上段を超えるボールにバットが出て、2度も出塁に失敗していた。
2日連続で高尺スカイドームを訪れた大勢の観客は、大谷が打席に立つたびに大きな歓呼を送った。だが、彼が凡打で退くと、それは嘆息に変わっていた。
予想だにしていなかった結果だ。場所が変わったとはいえ、韓国に来る以前まで大谷はオープン戦打率0.500(22打数11安打)を記録していた。
肘の手術によるリハビリを並行しながら、着実に打席に立つことはできなかったものの、それでも打席に立つたびに結果を残してきた。本塁打も2本飛び出た。
もちろん、いつまた爆発するかはわからない。ただ、もうこれ以上準備の時間はない。
試す機会はすべて終わった。2日後に開幕戦だ。
3月20日に行われるサンディエゴ・パドレスとの2024年シーズン開幕戦では、自身の憧れであるダルビッシュ(37)を相手にする。過去一度も対戦のなかった日本の“野球アイコン”同士の激突だ。
全世界の野球ファンが注目する開幕戦で、大谷が以前のような活躍ぶりを見せることができるのか注目が集まる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ