2019年夏、イタリア・セリエAの名門ユベントスに移籍して話題の中心に立った北朝鮮代表のハン・グァンソンが、今度はカタール進出を目前にしている。
伊メディア『TUTTOSPORT』をはじめとする複数の媒体は最近、「ハン・グァンソンがカタールに入国し、アル・ドゥハイルSCのメディカルテストを受けた。すぐに入団に関する最終決定が出そうだ」と伝えた。
ハン・グァンソンは2019年9月にカリアリを離れ、2021年夏に完全移籍のオプションが含まれたレンタル移籍の形式でユベントスのユニホームを着た。しかし今シーズン、1軍の舞台に1度も姿を現すことはなかった。
ハン・グァンソンの有力な移籍先と見られているアル・ドゥハイルは、カタール・スターズリーグの首位を走っているクラブだ。北朝鮮選手の中東リーグ行きが決まれば、極めて異例のことになる。
何よりもハン・グァンソンがアル・ドゥハイルに移籍すれば、カタールでの“南北対決”が実現することになる。
カタール・スターズリーグには、チョン・ウヨンとナム・テヒ(アル・サッド)、ク・ジャチョル(アル・ガラファ)、イ・ジェイク(アル・ラーヤン)などの韓国選手が活躍している。
特にナム・テヒは、カタールリーグの最古参だ。2011年12月にアル・ドゥハイルの前身であるレフウィヤに移籍し、5度のリーグチャンピオンに。2017年にはカタールリーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞し、中東で最も成功した韓国選手として評価されている。2019年2月にはアル・サッドに移籍し、チョン・ウヨンと同僚となった。
チョン・ウヨンは2018年6月にアル・サッドに合流し、デビューシーズンにチームのリーグ優勝を牽引した。またク・ジャチョルは長いヨーロッパ生活を整理し、2019年夏にアル・ガラファのユニホームを着て初めての中東生活を始めた。
北朝鮮のハン・グァンソンと、韓国のチョン・ウヨン、ナム・テヒは2019年10月、平壌(ピョンヤン)で行われたカタールW杯アジア2次予選の南北戦を通じて、顔を合わせたことがある。
当時の試合は、0-0の引き分けに終わった。ハン・グァンソンとチョン・ウヨンはフルタイムを消化し、ナム・テヒは交代メンバーに名前を上げたが、出場機会は得られなかった。
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ハン・グァンソンがアル・ドゥハイルへの移籍を確定させれば、早ければ2月1日に行われるスターズリーグ第14節アル・ラーヤンとの試合を通じて、イ・ジェイクと対戦するかもしれない。
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