故意に足を振り上げたとして退場処分を受けたソン・フンミン(27・トッテナム)は、黙って頭だけ下げた。
ソン・フンミンは12月23日(日本時間)、英ロンドンのトッテナムスタジアムで行われたプレミアリーグ第18節チェルシーとのホームゲームで、後半17分に退場判定を受けた。
【写真】危険タックルのソン・フンミン、失意する写真を入手。取材エリアでも語らず
チェルシーDFアントニオ・リュディガーと衝突したソン・フンミンは、起き上がる際に足を振り上げて、リュディガーの腹部に当たった。その行為が報復と判断され、一発レッドとなった。
ソン・フンミンの退場後、数的劣勢を克服できなかったトッテナムは、チェルシーに0-2で完敗。勝ち点を追加することができず、トッテナム(勝ち点26)はリーグ7位となった。
試合直後、英メディア『スカイスポーツ』は、「ソン・フンミンの危険な行動は、2点差を追いかけるトッテナムの希望を奪った」と伝えた。また『BBC』も「ソン・フンミンは明らかに怒り、足を高く上げた。リュディガーのアクションに過剰なところもあったが、ソン・フンミンのスパイクがリュディガーの肋骨に当たったことは正しい」と指摘した。
欧州サッカー統計専門メディア『WhoScored.com』は、ソン・フンミンに両チーム最低評価となる4.9点を与えた。
ソン・フンミンの退場は、2019年だけで3回目だ。
データ分析会社「opta」によると、2010年のリー・カッターモール(当時サンダーランド)以来、9年ぶりにプレミアリーグで1年に3回退場した選手だという。
ソン・フンミンは5月のボーンマス戦と11月のエバートン戦でレッドカードを受けた。エバートン戦の退場は、トッテナムの抗議が受け入れられて懲戒は免れた。
試合後、ソン・フンミンはミックスゾーンを重い表情のまま、歩き去った。「お疲れさま」という取材陣の言葉に頭だけ下げ、言葉なく通り過ぎた。
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