白星発進の森保ジャパンに続くか…3連覇に挑む韓国の思惑とは? E-1サッカー選手権

“テスト”と“結果”の二兎を得るという韓国代表パウロ・ベント監督の思惑は、はっきりしている。

ベント監督率いるサッカー韓国代表は12月11日の香港戦を皮切りに、釜山(プサン)で開かれる東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権のスケジュールを開始する。

E-1サッカー選手権で、韓国は8大会中4回の優勝と断然リードしている。中国と日本で行った2015年、2017年に優勝しており、今回は3連覇に挑む。

自国で行われる大会の重要性を知っているだけに、ベント監督は結果を残そうと考えている。彼は12月9日の記者会見で「韓国がこの大会で伝統的に良い成績を収めてきたことを知っている。前回大会でも優勝しており、今大会も最善を尽くす」と、覚悟を明らかにした。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国代表ベント監督

今回のE-1サッカー選手権は、以前までの大会に比べて競争力が大きく落ちた。去る10月に確認されたように、まず北朝鮮が昨年の予選で敗れたため出場しない。韓国はカタールW杯アジア2次予選で北朝鮮と対戦し、0-0で引き分けている。

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負担となる相手が1つ減り、その席には香港が入った。また中国も2軍が出場し、日本は自国で開かれる来年のオリンピックに集中するためにU-22代表で臨んでいる。

すべての出場国がベストメンバーではないため、ベント監督は今回の大会を通じて、2020年3月から再開されるカタールW杯アジア2次予選を備えた“テスト”をする余裕がある。

ベント監督は「新たに抜擢した選手をテストし、以前招集したが活躍できなかった選手たちにとってもチャンス。さまざまな選手の組み合わせと新しいオプションをテストし、良い結果を出したい」と、計画を明らかにした。

今回の招集メンバーを見れば、ベント監督の思惑を確認することができる。

23人のなかで新たに選ばれたメンバーは、いずれもMFとFWに集中している。GKとDFを見ると、チョ・ヒョヌ、キム・スンギュからキム・ミンジェ、キム・ヨングォン、キム・ジンスと、既存の代表メンバーがそのまま選ばれた。

一方、攻撃陣には、2年ぶりに招集されたユン・イルロクをはじめ、1年ぶりに代表チームに合流したハン・スンギュとキム・インソン、そして初招集されたイ・ヨンジェなどがいる。

ユン・イルロク(中央)

欧州でプレーするソン・フンミン、ファン・ウィジョ、クォン・チャンフン、イ・ジェソン、ファン・ヒチャンなどの主要メンバーがいない状況で、さまざまな攻撃の組み合わせを見つけなければならない状況だ。

結局のところベント監督は、メンバー発表時から守備の安定と攻撃の多様化という目的を持って、今回の大会に臨むつもりだった。今まで通りの守備力を後ろ楯として、欧州組不在のなかで攻撃陣の組み合わせを見つけようというのが意中だ。

ただ今大会で韓国は主催国であり、何よりも3連覇のチャンスを逃すことはできないため、ベント監督は結果も求めるしかない。

はたしてベント監督はE-1サッカー選手権を通じて、思惑通りにテストと結果という二兎を得ることができるか。韓国と香港の第1戦は、本日(12月11日)19時30分に開始する。

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