「北」呼びには猛反発するのに…北朝鮮が韓国を「傀儡」と“侮辱表現”するワケ

北朝鮮のテレビ局が、杭州アジア大会に出場中の韓国を「傀儡」と表現した。

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北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは去る9月30日、杭州アジア大会・女子サッカー決勝トーナメント準々決勝の韓国対北朝鮮を中継した際、韓国のことを「傀儡」と表記した。

韓国の国立国語院が発行した標準国語大辞典によると、「傀儡」とは「操り人形遊びに出てくるさまざまな人形」、また「他人がそそのかすままについて動く人を指す言葉」という意味を持つ。

ただ、一般的には「傀儡政権」と使用されることもある。ほかの特定の国の指示を受けて動く国を表現する単語だ。

これまで、韓国と北朝鮮は互いに相手を「傀儡政権」と呼んできた。いずれも「操り人形」と侮辱する意味だった。

公式の場でも「傀儡政府」という言葉が出た。

去る9月27日、北朝鮮のキム・ソン国連大使は米ニューヨークの国連本部で行われた第27回国連総会一般討論演説で、韓国政府を「傀儡政府」と表現した。

新型コロナウイルス感染拡大などの理由で国際スポーツ舞台から姿を消した北朝鮮は、杭州アジア大会を通じて本格的な国際舞台復帰を全世界に知らせた。

しかし、彼らは韓国と対戦する試合では、いつも「呼称」に対して敏感に反応をしている。

(写真提供=OSEN)北朝鮮の女性応援団

先月29日に行われた女子バスケットボール南北戦の試合後記者会見で、とある韓国メディアが「北朝鮮応援団」について質問すると、北朝鮮関係者は英語で「我々は“North Korea”ではない。我々は“D.P.R Korea”だ。アジア大会ではすべての国を正確な名前で呼ばなければならない」と強い口調で警告した。

また、翌30日の女子サッカー南北戦の試合後記者会見でも、北朝鮮のリ・ユイル監督は韓国メディアが用いた「北側」という呼称に対して不満を示した。

指揮官は「我々は“北韓”や“北側”ではない。朝鮮民主主義人民共和国だ。是正しなければ質問には答えない」と強く反発した。

ところが、国の公式な放送で韓国に対し「傀儡」という表現を用いた。国連演説でも「傀儡政府」と表現した。

コロナ禍で国際スポーツの舞台から消える前、北朝鮮のスポーツ関係者は好意的な姿を見せていた。記者会見やインタビューなどで「北朝鮮」という発言が出ると、好戦的な声で訂正を要求した。

もちろん、国家の水準や状態を卑下する発言が出たときは容赦なかった。

2011年にカタールで行われたサッカーアジアカップで、韓国との試合を控えて戦力分析をどのように行うのかという質問に対し、北朝鮮の通訳は「我々もDVD、インターネットはあります」と反応を示した。

北朝鮮の世界舞台復帰は祝うべきことだ。ただ、強引な言動を繰り返すばかりでは周囲に困難をもたらすだけだ。

(記事提供=OSEN)

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