「大惨事」という言葉がふさわしい。1カ月前の敗北に続き、またしても衝撃的な敗戦を喫した女子バレー韓国代表のことだ。
セサル・エルナンデス・ゴンザレス監督率いる韓国代表は、10月1日(日本時間)に行われた杭州アジア大会・女子バレーのグループC第1戦でベトナムにセットカウント2-3(25-16、25-22、22-25、22-25、11-15)で敗れた。
1カ月前の悪夢の繰り返しだ。
韓国は今年8月、タイで行われたアジア選手権のグループステージでもベトナムに敗れた。
当時は第1~2セットを先取するも、第3セット以降でひっくり返される「リバーススイープ」の衝撃敗だった。韓国代表は凡ミスを繰り返して自滅する姿を見せていたが、今回も同じ流れで雪辱に失敗した。
第1セットの序盤から苦しんだ。ベトナムに連続得点を許して0-3とリードされた。それでも、相手のアタックミスで大会初得点に成功すると、以降は安定したレシーブラインを中心に両サイドとセンターを適切に活用。さらにはベトナムのミス連発もあり、同セットを先取した。第2セットも拮抗した展開の末に奪取し、韓国代表がセットカウント2-0と勝利に迫った。
ただ、窮地に追い込まれたベトナムが第3セットからセンターをさらに活用し、ブロード攻撃の比重も増やした。韓国もベトナムの猛攻に同じくブロードで対抗したが、ミスなどもあって点差を離され、逆転できずに同セットを奪われた。
第4セットは序盤から韓国代表が攻勢を強め、一時は12-7と5点差をつけた。だが、再び凡ミスで追撃を許すと、最終的に逆転でセットを奪取され、勝敗をフルセットまで持ち込まれた。
第5セットでは追いつ追われつの展開が繰り返された。韓国はパク・ジョンア(30)の連続得点などで11-10と優位に立つも、ベトナムも速攻や連続ブロックで対抗。結局、韓国はベトナム相手に衝撃の「リバーススイープ負け」を喫した。
すでに全日程が終了した男子バレーでは、61年ぶりにメダル獲得を逃し、最終的に7位と不振な結果に終わっていた韓国。女子バレーでも初戦からまさかの敗北という形となったが、本日(10月2日)行われるネパールとの第2戦では勝利を収めることができるだろうか。
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