ソン・フンミン(27・トッテナム)の父親であるソン・ウンジョン氏が監督を務める「SONフットボールアカデミー」は11月25日、報道資料を通じて「21日に(ソン・フンミンのエージェント業務を行っていた)株式会社スポーツユナイテッド側へ関係整理の内容を含む通知を行った」と明かした。
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事の発端は、11月22日にとあるメディアが「ソン・フンミン、10年の信頼崩れる…エージェントに決別を通知」との見出しで掲載された記事だ。
記事によると、ソン・フンミンは契約書もなく信頼関係のみで10年もの間、スポーツユナイテッドとエージェント関係を維持していたという。
しかし今年6月5日、スポーツユナイテッドがANDu Entertainmentに118億ウォン(約11億8000万円)で会社を売却する契約を推進し、その事実をソン・フンミンの家族は1カ月後になって知った。そのため抗議を行い、契約終了通知をスポーツユナイテッドに伝えたそうだ。
また同記事では、ソン・フンミン側はドイツ人エージェントにも10月に決別する意思を伝えたと報じた。
スポーツユナイテッド側は11月22日、法務法人を通じて「メディアの報道とは違い、ソン・フンミン選手と会社が署名した独占エージェント契約書は存在する。またANDu Entertainmentとの法人売却に関する事項は、事前にソン・ウンジョン監督の同意を得て進行された」と主張した。
続けて「ANDuのコンラッドホテル投資誘致説明会の事実は、当社も事前にまったく知らなかった内容であり、ソン・フンミン側からの連絡を21日夜に受けて知った。今日(22日)、ANDuを相手に契約履行完了の前に、なんの権限もないにもかかわらず、無断でソン・フンミンの肖像を使用したこと、投資誘致活動などの不法行為をしたことを理由に、契約解除通知を送った。被害者発生を防止するため、法的措置をとる予定だ」と付け加えた。
またスポーツユナイテッド側は、「ソン・フンミンと当社(スポーツユナイテッド)の間には既存の独占エージェント契約書が存在する。ANDuの投資誘致活動は、当社の合意や権限なく無断で行われたものであり、当社の帰責事由とはならない。これによりソン・フンミン側のエージェント解除通知は、法的効力を持たない。既存のエージェント契約の効力が維持されることをここに明かす。虚偽の事実による報道で、ソン・フンミンと会社の名誉が傷つき、業務に支障が出ないことを望む」と伝えた。
スポーツユナイテッド側の主張に対し、ソン・フンミン側は「契約書を作成した記憶はなく、法人売却契約に同意したこともない。これに関与する権限もなかった」と反論した。
そして、選手が現在シーズン中であり、最近では所属チームの監督交代でよりプレーに集中すべき状況であることを考慮し、ソン・フンミン側が先に法的措置をとることはないとの立場を伝えた。
だが、先方の対応次第では状況も大いに変わり得るということも明示した。
ソン・フンミン側は「万が一、スポーツユナイテッド側が虚偽の事実を流布したことによって、選手や選手の家族に対する陰湿な攻撃や、訴訟などの法的措置を通じて選手本人のプレーに支障を及ぼす事態となった場合、法律家の助けを得て断固として対処することを申し上げる」と伝えた。
そして「今後運営される専門エージェントは、専門家たちの助言を得て、ただ選手のためだけに活動できるようにする予定だ。今回の事態で多くの方々に心配をかけたことに申し訳ないと述べるとともに、ピッチでプレーに集中することで恩返しをするという選手本人の立場を伝える次第である」と締めくくった。
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