韓国プロ野球の“観戦の華”は、応援だという言葉がある。
今シーズン、観客数の減少に直面したという韓国プロ野球だが、秋の開始とともに多くの観衆が球場を埋め、まだまだ野球人気が熱いことが確認された。
今季10球団のうち、最少の観客動員数という不名誉を抱いたキウム・ヒーローズも、準プレーオフ初日からチケット完売を達成し、ポストシーズン興行不振の懸念を払拭した。
今シーズン、初めて満員の観衆の前で応援を繰り広げるキウムのチアリーダー、キム・ハンナも喜びを隠せない。キウムファンの要望を受け、3回目のポストシーズンに臨む覚悟とファンが心配している点を本人に聞いてみた。
◇
―2014年、2017~2019年とネクセン、キウムを担当しているが、キウム・ヒーローズに球団名が変わった最初の年にポストシーズンに進出した感想は?
チームがポストシーズンに進出すれば、当然うれしいです。私がチアリーダーを務めている間、チームが2017年以外はすべてポストシーズンに進みました。もう当然だという感じもします(笑)。最初の試合を待っているときが、一番ワクワクします。
―キウムはポストシーズンの常連になるほど、強いチームになった。それでも毎回、惜しくも脱落しているが、今年の印象は?
周りから今年は優勝するタイミングという言葉が出ているように、韓国シリーズまで進出すると信じています! 韓国シリーズで選手たちが最善を尽くして、優勝トロフィーを必ず獲得してほしいと思います。
―自信がすごい(笑)。今回のポストシーズンにだけ見られるスペシャル公演があるとか。
私たちはポストシーズンに進出すると、選手の応援に重きを置きます。特に歌詞に神経を使います。今回の応援歌も歌詞が本当に良いです! 選手の力になるような歌を選んでいますよ。映画『EXIT』の主題歌が『スーパーヒーロー』なのですが、私たちも“ヒーローズ”だから、応援歌にふさわしいと思います。
私たちチアリーダー7人で、レギュラーシーズンには見せなかったパフォーマンスをお見せします。私たちのパフォーマンスを楽しみにしてください。
―LGツインズのチアとの戦いで、負けることはできないと思う。正面対決に臨む覚悟を聞きたい。
あんまり他のチームについては、気にしないです(笑)。ファンの数はLGが多いけど、私たちのチアリーダーも長所が多いです。個人ファンも多く、かわいいというところは自慢です!(笑)
―普段、野球ファンからサインや写真を求められている。キウムの大ファンとして、サインや写真を頼みたい選手はいる?
パク・ビョンホ選手とイ・ジョンフ選手を挙げたいです。パク・ビョンホ選手はネクセン時代から現在まで、長らくチームを守ってきた代表的な選手でしょう。アメリカから復帰したときは、とてもうれしかったです。
私もチアリーダーのチーム長ですが、選手団の中心であるパク・ビョンホ選手には共感します。パク・ビョンホ選手のように、チームの中心を担う存在になりたいです。
イ・ジョンフ選手は新人王に輝いた2017年にファンになりました。
―ポストシーズンに入って、体力的に大変ではないかと心配しているファンが多い。
体力は私が一番あるんですよ! 遊ぶときも体力があって、徹夜してもびくともしません(笑)。筋肉がつきやすい体質で、基礎代謝も高いです。たくさん走っても疲れません。まったく心配してくれなくても大丈夫ですよ。
―ポストシーズンはレギュラーシーズンのボーナスゲームともいうが、もしかしてチアリーダーにも追加の手当てなどがあるのか。
まったくありません。ほとんどのチームはそうだと聞きます。優勝しても、大きな違いはありません。ポストシーズンで脱落すると体は楽かもしれませんが、担当するチームが長く野球をしてくれたほうがいいんですよ。早く終われば楽ですが、勝って喜びを分かち合いたい。
―ポストシーズンの期間、たくさんのキウムファンが球場に来るようにメッセージを。
私たちとファンが今こそ燃え上がる必要があると思います。こんなときに燃えずに、いつ燃えるのか。私たちの応援もぜひ見にきてください!
前へ
次へ