オ・スンファンの2022シーズン年俸額は16億ウォンだ。シーズン成績は57試合(57イニング)6勝2敗2ホールド31セーブ、防御率3.32。シーズン途中の不振により、抑えの座をしばらく降りたこともある。足首の負傷を抱えたまま投球を続けたことが作用したものと分析される。
それでも8月以降から本来のペースを取り戻した。シーズン終了まで21試合に出場し、4勝13セーブの防御率1.74を記録した。“守護神”の帰還を知らせた。パク・ジンマン監督も昨年、監督代行を務めていた際に「チームの抑えはオ・スンファンだ」と断言した。
昔と比べて記録が落ちているのは事実だが、依然としてチーム内での比重は最高だ。オ・スンファンに代わる選手はいない。韓国の野球統計サイト『STATIZ』によると、オ・スンファンのWAR(代替選手比貢献度)は1.69と、サムスンのブルペン投手1位の数字だ。
サムスン関係者は「交渉を進めている過程だった。特別な異見があったわけではない。内部考課基準がある。チームの成績も考慮しなければならない。白紙委任されたからといって、無条件にアップするわけではない。よく判断して決める。依然として代替不可能な選手だ。重要な役割を果たさなければならない」と説明した。
昨季のサムスンはシーズン途中にホ・サムヨン前監督が解任されるなど、チームの成績が良くなかった。この影響でオ・スンファンの個人記録も前年より下落した。
サムスンはオ・スンファンを年俸削減対象として交渉を進めていたが、結果は1億ウォンのアップだった。チームの不振に対する責任感を示したフランチャイズ・スターに対し、球団としてある種の待遇をしたわけだ。オ・スンファンほどの大物が先に動いたことも意味がある。
実際、チーム内の比重から見て「むやみに削減」というのも曖昧だ。こうしてサムスンとオ・スンファンは大きな雑音なく新シーズンの年俸額を確定させた。これから果たすべきはオ・スンファン本人とサムスンの名誉回復だけだ。
なお、オ・スンファン擁するサムスンは今月30日から3月12日まで沖縄県・恩納村の赤間球場で春季キャンプを実施。この間、2月9日には北海道日本ハムファイターズ、11日には中日ドラゴンズ、19日には阪神と練習試合を行う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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