ネイマールとリシャルリソン、ラフィーニャ、ヴィニシウス・ジュニオールで武装されたブラジルの攻撃陣は、レベルがあまりにも違っていた。韓国が数枚で止めに行かねば到底太刀打ちできないほど、能力値が違った。
しかも、ブラジルの選手たちは前半だけで58kmを走り、56kmを走った韓国よりも多くの活動量を記録した。実力面ではるかに優秀な上に、勤勉に攻守転換までするブラジルに韓国が付け入る隙はなかった。
前半7分で先制ゴールを許したのも痛恨だった。あまりにも早い時間に失点しまい、韓国は守備的になることができなかった。ゴールを決めるためにより積極的に前進したが、ボールを一度奪われるとあっという間に逆襲を浴びて、韓国の守備の枚数と相手の攻撃にじかける枚数がほぼ同じになる状況に置かれ、4ゴールを許して前半戦を終えた。
後半は試合が安定していた。ブラジルは4ゴール差でリードしており、急がず攻撃に臨んだ。むしろ守備にバランスを合わせながら、韓国はよりも長い時間ボールに触れていた。
後半の途中、ボール支配率は41%対46%とほぼ対等になった。韓国は積極的な攻勢で数回チャンスを作った末、後半31分にペク・スンホが左足のミドルシュートでネットを揺らした。完敗の中で慰めになった得点だった。
韓国は今大会で“自分たちのサッカー”で勝負した。グループリーグではウルグアイ、ガーナ、ポルトガルのような強豪を相手に善戦し、1勝1分け1敗を記録。グループリーグを通過する快挙を達成した。
それは確かに意味のある挑戦だったが、ブラジルは次元が違った。力とスピード、組織力などすべての面で韓国とは比較にならなかった。我々のサッカーで正面対決するには力不足だった。文字通り“越えられない4次元の壁”だった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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