「ロシアW杯では大会直前に落選を経験した」と振り返ったクォン・ギョンウォンは、「今度は必ず出場してみたい。メンバーに選ばれたら両親のことを思い出すだろう。(4年前の落選時に)一番悲しんでいたから」と述べた。
もっとも、クォン・ギョンウォンがカタールW杯メンバー26人に選ばれる可能性は非常に高いと言って良い。現在の韓国代表において、左利きのセンターバックはキム・ヨングォンとクォン・ギョンウォンの2人しかいないからだ。
ただ、クォン・ギョンウォン自身は「パク・ジスやチョ・ユミンも左でプレーできる。逆に、自分は右でプレーすることが難しい。100%選ばれるとは言い切れない」と謙遜していた。
韓国代表におけるクォン・ギョンウォンの立ち位置を冷静に見ると、主力と言うよりはバックアップに近い。それは前出の通り、キム・ヨングォンという存在がいるためだ。
それでも、クォン・ギョンウォンは「常に試合に出場したいと思っている。ベンチに座りたいと思ったことはない」としつつ、「監督が良い選択をしてくださるので不満はない。例えベンチであっても果たすべき役割がある。チームのために待機しなければならないのであれば、着実に準備をしていなければならない」と伝えた。
韓国代表はカタールW杯でウルグアイ代表、ガーナ代表、ポルトガル代表と同じグループHに入った。どの対戦国も強力なストライカーを擁しているだけに、韓国代表の守備陣にはかつてない負担がかかるはずだ。
「自分はDFなので、安定的なプレーをしたいと思っている。ほかの選手よりも多くのことを考え、研究している」と述べたクォン・ギョンウォンは、「我々のDFラインは長い時間をともにしてきた。しっかり準備できていると思う。お互いに自信がある」と強い自信を示した。
なお、韓国代表は翌11日に国内でアイスランド代表との国際親善試合を実施。12日に最終メンバー26人を発表した後、14日にカタールへ出発。欧州組とはカタール現地で合流する予定だ。