エース顔面骨折の韓国代表にW杯恒例の“魔のジンクス”再び?負傷者続出に泣いた残酷史を振り返る【韓国の視点】

例えば1998年フランス大会。当時、かつてセレッソ大阪や柏レイソルに在籍したファン・ソンホンは、当時の代表で主力ストライカーを担っていたが、W杯前に行われた中国代表との親善試合で相手GKと衝突し、右膝の十字靭帯を損傷した。

その後、ファン・ソンホンは本大会のメンバーには選ばれたものの、負傷の影響で1試合も出場できず、チームも1分2敗の未勝利でグループステージ敗退となった。

ファン・ソンホン

2006年ドイツ大会では、Kリーグで絶好調のパフォーマンスを披露していたイ・ドングッが、リーグ戦の試合中に右膝の十字靭帯を断裂する大怪我で本大会のメンバーを外れた。手術台には上がらなかったが、イ・ドングッはW杯が行われたドイツでリハビリを行いながら、悔しい気持ちをなだめなければならなかった。

また、2010年南アフリカ大会でも、W杯直前に実施したオーストリア合宿でのベラルーシ代表戦で、元京都サンガF.C.のカク・テヒが左膝靭帯を負傷し、落選を余儀なくされている。

現代表の主力左サイドバックを担う元アルビレックス新潟のキム・ジンス(全北現代モータース)は、2014年ブラジル大会で一度は韓国代表メンバーに正式に選ばれるも、大会直前の足首の負傷で離脱。4年後の2018年ロシア大会も、開幕3カ月前に負った左ひざの靭帯損傷によって出場が叶わなかった。

キム・ジンス

前回のロシア大会に限っては、キム・ジンスをはじめ負傷離脱者が特に多かった。

センターバックの有望株として注目されていたキム・ミンジェ(当時は全北現代/現ナポリ)は脛骨骨折で戦線離脱し、ホン・ジョンホ(全北現代)もハムストリングを負傷。

ほかにもヨム・ギフン(水原三星ブルーウィングス)が肋骨骨折、イ・グノ(当時は江原FC/現・大邱FC)が右膝内側靭帯損傷、クォン・チャンフン(当時はディジョン/現・金泉尚武)がアキレス腱断裂でW杯メンバーを外れた。

さらに本大会でも、パク・チュホ(当時は蔚山現代/現・水原FC)がグループステージ初戦のスウェーデン代表戦で前半26分にハムストリングを負傷し、離脱を強いられた。

キム・ミンジェ

今回のカタールW杯は史上初めての冬季開催となる。Kリーグでプレーする国内組はすでにシーズンが終了したものの、主力を担う欧州組はシーズン真っ只中の状況だ。

韓国代表が毎大会で泣かされてきた“魔のジンクス”。W杯を目前に控え、選手たちがこれ以上負傷しないことを願うばかりだ。

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