ただ試合直後、ロッカールームでチームメイトと勝利を記念して撮影をするなど、問題がなさそうな姿も見せた。
トッテナムのクリスティアン・ステッリーニコーチは、「正確な状態のチェックは明日しなければならないようだ」とし、「試合終了後、ソン・フンミンはロッカールームで一緒に勝利を祝った。まだどんな診断が下されるかは正確にはわからない。脳震とうかどうかもわからない。傷つき、目がまだ腫れている」と話した。
韓国サッカー協会(KFA)はトッテナムにソン・フンミンの状態確認のための公文書を送った。
心配のなかでソン・フンミンの精密診断の結果を待った同日未明、骨折と手術という衝撃の知らせが入った。韓国サッカーにとっては、青天の霹靂だ。
ソン・フンミンはカタールW杯でキャリア3度目のワールドカップ挑戦する予定だった。昨シーズン、アジア人として初となるプレミアリーグ得点王に輝いた彼が、全盛期にキャプテンマークをつけてプレーするワールドカップでもあった。
2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会に参加し、グループリーグ敗退しか経験のないソン・フンミンは、いつにも増して挑戦への強い意志を見せていた。
まだリハビリ期間が明確に出ていないが、ソン・フンミンがワールドカップに出場できるコンディションを整えるのは難しそうだ。韓国代表にとって、大きな衝撃となることは間違いない。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。