10月28日(現地時間)、MLBはワールドツアー・コリアシリーズの中止を発表した。MLB事務局は10月29日、KBO側に「選手構成に苦労したためイベントを取り消す」と通知。
初戦まで残り2週間での“電撃通告”だった。
現役引退後、ロッテ・ジャイアンツの本拠地、社稷(サジク)球場でのワールドツアーに向けて準備したイ・デホ(元オリックス、福岡SBなど)や、2023年のWBCに備えて出場を予定していたKBOリーグの選手たち、そしてファンにとっては青天の霹靂だったと言えよう。
しかし、この決定は却って良かったのかもしれない。ワールドツアー強行もキャンセルの方がマシである。全く現実的でないチケット価格、MLB側の中途半端なラインナップでは、興行が大失敗することは明らかだった。
それは、準備過程から取り消される時点まですべてが問題だらけだったからだ。