イ・ガンインは中央とサイドを行き来しながら鋭いプレーを披露した。
両チーム最多のキーパス数3回のほか、クロスも11回上げた。そのうち、正確なクロスは2回記録した。
問題は、イ・ガンインの鋭いプレーを受けられる選手がいないことだ。いくらイ・ガンインが創意的で正確なパスをつなげても、チームメイトが簡単にボールをロストしたり、チャンスでミスをしたりする場面が目立った。
弱り目に祟り目で、イ・ガンインと最も連係が合っていたコソボ代表FWムリキ(28)は後半40分にレッドカードで一発退場となった。ムリキ退場後、イ・ガンインにはパスの選択肢が足りなくなってしまった。
試合後、『WhoScored.com』はイ・ガンインに評価点6.66を与えた。チームで3番目に高い評価点だった。
イ・ガンインは今シーズン、安定感のあるプレーでマジョルカの攻撃をリードしている。
現在まで記録した3アシストの数字はリーグ全体2位タイの数字だ。一試合当たりのキーパス数はリーグ全体5位の2.3回。ドリブル成功数も2.3回で全体3位につける。攻撃の多くの指標で上位にランクインしている。
しかし、イ・ガンインの創意あふれるプレーに対し、チームメイトが追いつけなかったり、彼の良質なパスを活かせずにいる。これは今回のエルチェ戦に限った問題ではない。
昨季までマジョルカに在籍した日本代表MF久保建英(21、レアル・ソシエダ)は、元スペイン代表MFダビド・シルバ(36)らとコンビネーションの良さを発揮し、6位と上位につけるチームで躍動を見せている。
イ・ガンインとしては地道に出場機会を得られているのは良いことだが、「孤軍奮闘」ぶりが目立ってしまうことには残念な気持ちが残るしかない。
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