元ヤクルトの“常習賭博犯”にいじめ加害者も…「実力主義」が根強く残る韓国プロ野球の“旧体質”

また、「選手が反省していると聞いた。ひとまず選手本人と会って過去の事実を確認した後、どのように対応するか検討する」と伝えた。

学生時代のいじめの真相を把握した後、指名を撤回する可能性について問われると、キムGMは「深い内幕がわからないため、まだ考えていない。着実に解決したい」と言うにとどめた。

そもそも、プロ野球界ではドラフト前からどの球団がキム・ユソンを指名するかの攻防が繰り広げられていた。まるで“指名は当然”というような雰囲気だった。すぐに1軍でプレーして良いほど、キム・ユソンには実力があったからだ。

かつて東京ヤクルトスワローズでも活躍した元投手イム・チャンヨン(林昌勇/46)は、常習賭博や詐欺、税金滞納で物議を醸した。しかし9月19日、KBOの40周年を記念した「レジェンド40人」の1人に選ばれたことが発表されると、大衆は冷たい反応を見せた。

選んだKBOもこうした反応は事前に意識していたようだ。配布された報道資料では、「選手の屈曲も野球の歴史の一部であるため、順位と評価を記録として残すことにした」という一文が加えられていた。

ヤクルト時代のイム・チャンヨン

KBOはイム・チャンヨン以外にも、学生時代のいじめや飲酒運転の前歴があったパク・チョルスン(68)を「レジェンド40人」の一人に選び議論を呼んだ。

今回の選定作業はイベント性があったとはいえ、米メジャーリーグ(MLB)や日本プロ野球(NPB)のように「名誉の殿堂(野球殿堂)」を新設し、一つのブランドに作り上げる前哨でもあった。

しかし、「実力さえ優れていれば選ぶ」というような基調は、アメリカにも日本にもない。

アメリカの伝説的ホームランバッターであるバリー・ボンズ(58)や、サイ・ヤング賞7度の受賞歴のあるロジャー・クレメンス(60)は、薬物投薬疑惑もあってアメリカの野球殿堂入りに失敗した。

現役時代の決定的な投薬の証拠は発見されなかったが、アメリカの大衆や野球専門家、関係者は冷静に評価していた。

「我々はたとえ公人ではないが…」

 

前へ

2 / 3

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集