2026年からは“つまらない”ワールドカップを見なければならないかもしれない。
国際サッカー連盟(FIFA)が最近、2026年にアメリカ、カナダ、メキシコで開催するW杯への出場国を48カ国に増やしたなか、アジアサッカー連盟(AFC)は8月1日、アジア地域のW杯予選方式を公開した。
ひとまず、アジアに与えられるW杯出場枠は従来の「4.5」から「8.5」と大幅に増加する。
つまり事実上、韓国は大きな異変がない限り、W杯連続出場記録を継続するものとみられる。
韓国は2次予選から参加する。2次予選では4カ国ずつ9グループに編成され、各組上位2カ国が最終予選に進出。最終予選では3グループに分かれ、計18チームが本大会出場をめぐって争う。各組1~2位が本大会にストレートインし、3~4位がプレーオフを通じて出場権を狙う。
韓国はFIFAランキング上、イラン、日本とともにトップシード入りする可能性が高い。両チームとの対戦を回避できれば、W杯出場の難易度は従来と比べてはるかに低くなる。
万が一、順位を落としてトップシードを獲得できなかったとしても、最終予選で2位以下に落ちる可能性はそう高くない。
韓国は初出場の1986年メキシコW杯にはじまり、今回の2022年カタールW杯まで、10大会連続でW杯出場に成功してきた。ブラジル(22大会連続)、ドイツ(18大会連続)、イタリア(14大会連続)、アルゼンチン(13大会連続)、スペイン(12大会連続)に次いで6番目の記録だ。そして、今回の出場国拡大によって韓国のW杯連続出場記録は当分続くことになるだろう。
問題は、W杯出場国が大幅に増えたことで、大会のレベルが大きく低下する可能性があるという点だ。
アジアだけでなく、アフリカは従来の「5」から「9.5」、北中米は「3.5」から「6.5」、南米は「4.5」から「6.5」、オセアニアは「0.5」から「1.5」、欧州は「13」から「16」に増えた。
これまでW杯に出場できなかった12カ国にもチャンスが与えられるだけに、特にグループステージでは強豪国と弱小国の実力差が大きく広がりかねない。こうなると、決勝トーナメントにならなければ、本来のW杯らしい拮抗した試合が見られなくなる。
FIFAは可能な限り多くの国にW杯を経験する機会を与えるため、出場国を増やしたと主張している。しかし、この主張を素直に受け入れるような人はほとんどいない。結局、FIFAがお金のためにこうした決定を下したことをほとんどが知っているからだ。
試合数が増えれば当然、放映権の収益は上がる。より多くのメディア露出によって、スポンサーを通じてさらなる売り上げを確保することができる。
FIFAや欧州サッカー連盟(UEFA)などの国際機関は最近、商業的な部分に集中し、売り上げ増大のために多角的な努力を行っている。実際、W杯出場国は過去に24カ国だったのが32カ国に増加し、今回は48カ国にまで増えることになった。
こうした試みで、より多くのお金を稼ぐことはできるだろう。しかし、大会の地位とレベルが下落してしまうことは避けられないはずだ。
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