かつてオリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスに在籍したイ・デホ(40、ロッテ・ジャイアンツ)の引退ツアーが本格的に始まった。
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7月28日、ソウルの蚕室(チャムシル)球場で行われた韓国プロ野球KBOリーグの斗山(トゥサン)ベアーズ戦で、イ・デホは「4番・指名打者」として先発出場した。
ロッテのラリー・サットン監督は試合前、「今日はイ・デホの日だ」と話すとともに、「イ・デホはKBO史上最高の4番打者の一人だ。そして、歴史上最高の打者の一人でもある」と賛辞を送った。
これに先立ち、イ・デホは今月16日に行われたKBOオールスターゲームでファンに感謝の言葉を伝え、後半戦スターとともに各球団別の引退ツアーを開始した。
全10球団で最初に引退ツアーを実施した斗山は、イ・デホのサイン会、記念品伝達、集合写真撮影などのイベントを準備した。
イベントはファンとの交流から始まった。イ・デホはサイン会を通じて、自ら準備した帽子をプレゼントし、一緒に写真撮影をするなどの時間を過ごした。
イ・デホは、ファンのために帽子3000個余りを私費で準備したという。ロッテの球団関係者は「各球団の引退ツアーで、ファンと選手たちにプレゼントする予定だ」と説明した。
試合直前には引退ツアーの映像とともに、記念品の伝達式が行われた。斗山は、イ・デホの座中の銘である「最大の失敗はしないこと」という字句が刻まれた白磁大壺のほか、記念の額縁、花束を贈呈した。イ・デホは返礼品として、自身のサイン入りバットを斗山のチョン・プン代表取締役に渡した。
イ・デホは「初の引退ツアーを準備するにあたり、本当に苦労したと思う。私のために時間を割いて訪ねてきてくれたロッテファンと斗山ファンの皆さんに感謝し、こうして祝ってもらいながら引退できて幸せだ」と感謝の挨拶をした。
また、対斗山戦で記憶に残る試合については、「斗山とは多くの思い出があるが、一番記憶に残る試合は2010年の準プレーオフだ。足首をケガした状態で、テーピングを巻き、鎮痛剤を8錠ほど飲んで試合に臨んだ。最後の打席では痛みを我慢して、死に物狂いで打ったら本塁打が出たので、嬉しい気持ちで釜山に帰った記憶がある」と語った。
イ・デホの感謝の挨拶が終わった後、両球団の選手がグラウンドに集合して記念撮影を行った。その間、観客席からはホーム、ビジター問わず、イ・デホの応援歌が響き渡っていた。
なお、試合は8-5で斗山が勝利。イ・デホは4打数2安打3打点の活躍を披露していた。
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