イ・ボミや申ジエの影響!? “美しき実力者”ペ・ソンウが日本女子ツアーに来た理由

2019年07月28日 ゴルフ

イ・ボミ、申ジエ、キム・ハヌル、アン・ソンジュ、アン・シネ。日本女子ツアーで注目を集める韓国人ゴルファーは少なくない。

今季から日本女子ツアーに本格参戦しているペ・ソンウも、“偉大な先輩たち”の後に続く韓国女子ゴルファーとして期待できる選手だ。

ここまで14大会に出場(7月24日現在)し、2位2回、3位2回、6位1回と5度のトップ10入りを果たし、たしかな実力を証明している。年間獲得賞金も堂々の11位だ。

韓国時代には賞金女王レースを盛り上げるだけではなく、実力と美貌を兼ね備えた選手だけが選ばれる「KLPGA広報モデル」も務めており、日本でも今後さらなる注目を集めることになりそうだ。

【写真】「美女ゴルファー」の証!! KLPGA広報モデル10年分を大公開

そんなペ・ソンウとの独占インタビューに成功。日本女子ツアーや生活への適応、今後の目標などを幅広く聞いた。

日本に来て「ゴルフへの考え方が変わった」

まず聞きたかったのは、日本のゴルフに慣れたかということだ。というのも、イ・ボミやキム・ハヌルなど多くの韓国人ゴルファーたちが挑戦1年目だけは、日本への適応に苦労していたからだ。

ペ・ソンウは「食べ物は適応しました(笑)。すき焼きがとてもおいしい。もともと刺身や寿司は好きではなかったのですが、日本に来てとても好きになりました。体重も自己最高記録を更新しました(笑)」と食事が合うことを伝え、言葉を続けた。

「毎週違うゴルフ場でプレーするので、いつも新鮮です。グリーンへの適応には時間がかかりましたが、それでも80%くらいは適応できたかなと思います。残りの20%は、毎回コースが初めてなので、完璧とはいえないからです。練習ラウンドのときにたくさんチェックをしています」

今年25歳になったペ・ソンウにとって、海外ツアーに本格参戦するのは、日本が初めてだ。日本に来て、早くもゴルフ観に変化が訪れているという。

(写真提供=KLPGA)ペ・ソンウ​​​​

「考え方が広がったと思います。コース・マネジメントに対する考え方も変わりましたし、何よりもゴルフの世界観が広がったと感じます。当たり前のことですが、これまでは主に韓国の選手とずっと試合をしてきました。アメリカの大会にも何度か出場しましたが、やはり韓国の選手と長くゴルフをしてきた。

だからゴルフに関して“韓国式”に考えることが多かったと思います。そういった“韓国式”の考えにとらわれない世界観が広がったという感じですね」

ペ・ソンウによると、韓国時代は「無条件に勝つこと」ばかりを考えていたという。「絶対に失敗してはならない」という完璧主義に近い考えで、試合に臨む日々だったと振り返る。

「今は日本の選手もいるし、台湾の選手もいる。それ以外の国の選手たちもいるので、ゴルフを必ずしも“こうだ”と決めつける必要はないんだと思うようになりました。他の選手のプレーを見ながら、“ああ、そんな方法もあるのか”と学ぶ毎日です。なんというかゴルフの世界観が広がったんですよ」

日本に来てからは、韓国時代よりも少し柔軟な思考でゴルフに臨んでいるというペ・ソンウ。「日本の選手たちはショートゲームが上手いので、そういうプレーを見ながら、自分自身もショートゲームの面で成長したと思います。ショットの感覚も良くなっている」と成長を感じているようだ。

さらなる進化を遂げているペ・ソンウだが、そもそも彼女は韓国女子ツアーでも“実力者”に数えられた1人だ。

(写真提供=KLPGA)ペ・ソンウ

2018年の韓国女子ツアーでは2勝をあげ、賞金ランキング2位。ちなみに1位は今年6月に「全米女子オープン」を制したイ・ジョンウン6なのだから、ペ・ソンウがいかにレベルの高い戦いを繰り広げてきたかがわかるだろう。

ペ・ソンウは自分の強みを「長所がないところが自分の長所だと思っています」と説明する。

「長所もないですが、短所もあまりないです。あえていうならば、着実で一生懸命なところが長所ですかね。今までそう思ってプレーしてきたし、爆発力がないかもしれませんが、黙々と静かにプレーするのが私のスタイルです。

今後も変わらないと思いますよ。それが自分の長所なので、そんなゴルフを追求しようと思っています。短所を補うよりも長所を伸ばすほうがいいと思うので」

それにしても最近は韓国女子ツアーで活躍した選手は、アメリカに進出する例が少なくない。キム・ヒョジュ、チョン・インジ、パク・ソンヒョン、そしてイ・ジョンウン6などが代表的だ。彼女らに引けを取らない実績を持つペ・ソンウも、アメリカ女子ツアーを目指してもおかしくなかった。

ペ・ソンウが日本女子ツアー参戦を決めた理由

彼女はなぜ日本に来たのだろうか。

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