「我々は自惚れていたようだ。重要なメッセージを与えられた」
全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとの伝統の“現代家(ヒョンデガ)ダービー”で前半だけで3失点し、完敗を喫した蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のホン・ミョンボ監督が、暗い表情で試合を振り返った。
蔚山現代は6月19日、ホームの蔚山文殊サッカー競技場で行われたKリーグ1(1部)第16節で全北現代と対戦し、1-3で敗れた。
ホン・ミョンボ監督は試合後、「今すぐ100%判断できるわけではないが、敗北の理由は明確にある。(代表ウィークによる)休息期間後初の試合だったが、ある意味(この期間)我々は自惚れていたようだ」とコメント。
そして、「相手よりも反応が遅れた。試合開始以降は消極的なプレーに終始し、相手にチャンスを提供した。そして、前半だけで3ゴールを許してしまった」と残念がった。
ホン・ミョンボ監督はこの日、FWレオナルド(25)を1トップに据え、2列目にMFイ・チョンヨン(33)、MF天野純(30)、MFキム・ミンジュン(22)を配置し、全北現代に抵抗したが、序盤から苦戦を強いられた。
全北現代はFWグスタヴォ(28)を中心とした前線からの強烈なプレスで、蔚山現代が得意とする後方からのビルドアップを封じた。そして、左サイドのMFモドゥ・バーロウ(29)が中央寄りにポジションを取り、前半17分に先制ゴールを決めた。
その後、MF邦本宜裕(24)が同20分、29分と得点をマーク。蔚山現代は40分、途中出場のFWオム・ウォンサン(23)が1点を返したが、これ以上の追撃はなかった。天野も得点やアシストを記録できず、後半28分にFWパク・チュヨン(36)との交代でベンチに下がった。
今季の蔚山現代は前半の早い時間帯に失点するケースが多く、度々問題を指摘され続けている。
「今に限った問題ではない。蔚山現代は伝統的に前半1~15分の失点率が非常に高い。(休息期間に行った)統営(トンヨン)キャンプでも十分に共有した。なぜ我々がその時間帯に失点してしまうのか。どのような状況から失点してしまうのかを共有したが、今回も失点してしまった」と語ったホン・ミョンボ監督。
「選手たちには“結果については監督が責任を負うものだ”と話している。これまでの準備過程で上手くできなかった私の責任が最も大きい。幸いなのは後半戦最初の試合で黒星を喫したこと。ここから我々が次のステップにどう進むかが重要だ。今日の試合は我々に重要なメッセージを与えてくれた」と伝えた。
今回の敗戦で勝ち点を36のままとした蔚山現代は、依然として首位をキープするも、2位の済州(チェジュ)ユナイテッド(勝ち点29)とは7ポイント差、3位の全北現代(勝ち点28)とは8ポイント差に縮まった。
蔚山現代は次戦、来る22日にアウェーのソウルワールドカップ競技場で行われる第17節でFCソウルと対戦する。
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