北京冬季五輪のマスコット「ビン・ドゥンドゥン」が、違法転売まで発生するほどに大きな人気を集めている。
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中国メディアが2月9日に報じたところによると、北京公安当局は前日の8日、ビン・ドゥンドゥンのグッズを大量に確保し、指定された販売場所以外の地域で高値で販売した男3人を摘発した。
公安当局は、北京五輪のマーチャンダイジング商品が今年6月まで指定された販売先に置かれると見て、引き続き違法転売者の取り締まりに乗り出すと発表した。
ビン・ドゥンドゥンは、中国の象徴的動物であるパンダが氷の服を着ていることがポイントだ。現在はメインプレスセンターだけでなく、五輪マーチャンダイジング商品が陳列されている主要な売り場でも、ビン・ドゥンドゥン関連グッズが品薄状態だという。最も人気が高いのは20センチの人形と伝えられている。
冬季五輪では、マスコットが興行の歴史を記すたびに似たようなサイズの人形が愛されてきた。4年前の平昌大会でも、センセーションを巻き起こしたマスコット「スホラン」の20センチ人形が飛ぶように売れたことがある。持つのにそれほどの負担がないサイズであることが人気の要因とみられる。
ビン・ドゥンドゥンの20センチ人形は198元(日本円=約3600円)だが、違法転売者が買い占めた後、最大8~10倍に価格を釣り上げて売り飛ばされているようだ。五輪マーチャンダイジング商品で最も安いキーホルダー(55元=約1000円)も、ビン・ドゥンドゥン関連となればやはり高値で転売される。
中国メディアは、「マスコットの人気は冬季五輪に対する大衆の関心と情熱を反映する」としつつも、「違法で転売して利益を得るものに対する警察の迅速な捜査が必要だ」と伝えた。
また、「現在、オリンピック組織委員会はビン・ドゥンドゥンの人気を受けて製品工場を再稼働し、生産を促進することに努めている」と強調した。
ビン・ドゥンドゥンの人気ぶりは、昨年夏に開催された東京夏季五輪のマスコット「ミライトワ」の“興行惨敗”とも比較される。
コロナ禍初のオリンピックとして開催された東京五輪は、無観客開催のあおりを受けてマスコットが“無視”された。
組織委員会側は“未来”と“永遠(とわ)”を組み合わせた「ミライトワ」を前面に出していたが、その注目度はメインプレスセンターの販売職員すら名前をしっかり認知できていないほどの低さだった。
それに比べると、ビン・ドゥンドゥンは世界の人々に比較的親しまれやすいパンダをモチーフにアピールし、人気を集めている模様だ。
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