コロナに蝕まれる韓国スポーツ界…女子プロバスケのオールスター戦が2年連続中止に「厳しい防疫」

韓国女子プロバスケのオールスターゲームが2年連続で中止となった。

12月14日、韓国女子バスケットボール連盟(WKBL)は来る26日に龍仁(ヨンイン)室内体育館で開催予定だったオールスターゲームを中止することを発表した。

連盟の関係者は「12月に入り新型コロナウイルス感染拡大が激しくなり、一日の感染者数が7000人前後を記録するなど、防疫状況が厳しくなっている状況だ。オールスターゲームに出場する選手と観客の安全のため、開催中止を決定した」と経緯を明らかにした。

WKBLはタイトルスポンサーのサムスン生命、中継放送主管社のKBS Nスポーツなどと協議を重ね、オールスターゲーム中止を決めたという。

昨季も新型コロナの影響でオールスターゲームを中止していたWKBLは、今季も開催を諦めざるを得なくなった。今年は防疫パスなどの方法で観客とコミュニケーションを取ることができるとはいえ、完璧なファンサービスをすることはできないという声も挙がり、中止の決定を下したという。

韓国女子プロバスケは観客収益にとらわれないリーグであるため、ほかのスポーツと比べて考慮しなければならない事項は少ない。ただ、室内スポーツは会場内での飲食や声出し応援などが禁止されるなど、制約が多い点がオールスターゲーム中止の要因に働いた。

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仁川新韓銀行エスバーズのキム・ダンビ

景品イベント、フードトラックまで準備も…

もっとも、2年連続でのオールスターゲーム中止にファンの落胆も大きい。

WKBLは「ファンの心の傷をいやすため、主管放送社を通じて別途のプログラムを制作し、YouTubeライブなどオンラインプラットフォームを活かしてコンテンツを提供する計画」と発表した。連盟関係者は「プログラムのコンセプトは協議中」とし、「非対面でも多くのファンに楽しんでもらえる方法を探している」と強調した。

とはいえ、WKBLはもはや“メンタル崩壊”に近い。オールスターゲーム正常開催のため、景品イベントやフードトラックなど多彩なイベントを準備していたが、新型コロナによってすべてがストップされた。

連盟関係者は「例えオールスターゲームを強行しても、野外活動が委縮した状況では祝祭を満喫できる社会的雰囲気にはならない。オールスターゲームの2年連続中止は心が痛いが、連盟の欲がすべての人の安全を超えることはできない」と述べた。

オールスターゲームは中止となるが、各クラブでオールスターに選出された選手には記念のトロフィーが贈られる。特に、6年連続でオールスター1位を達成したキム・ダンビ(31、仁川新韓銀行エスバーズ)には、別途で“黄金の鍵”が副賞として支給される予定だ。

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