韓国女子バレーの“いじめ双子”イ・ジェヨン&イ・ダヨン、国内でのプレーはもう二度とないのか

10%の年俸を甘受する代わり、選手生活を続けることを選択した。20代前半にして選手キャリアが途絶えてしまうことはあまりに惜しいとはいえ、その選択を尊重することはできるのだろうか。

【写真】イ・ダヨンの“すっぴん自撮り”

学校いじめ加害者と名指しされた女子バレー選手のイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の双子姉妹は、自分たちのキャリアのスタートを知らせた韓国Vリーグ女子部と永遠の別れを告げるのか。

今年2月、ネット上で学生時代のいじめ加害を暴露されたイ・ジェヨンとイ・ダヨン。その後も被害者の証言が続々と登場し、四面楚歌に追い込まれた。

自身のSNSに直筆の謝罪文を掲載した後、所属チームの興国生命ピンクスパイダーズから無期限の出場停止処分を下され、韓国バレーボール協会からも代表資格の永久剥奪処分を受けた。

2人がどれだけ頭を下げて反省し、自粛をしても、韓国国内で選手生活を続けられるかどうかは疑問だった。それほど、双子姉妹に対する世論の怒りは激しかったのだ。

海外移籍は目前

結局、双子姉妹は海外に目を向けた。2人はトルコのエージェンシーCANNのサポートを受け、ギリシャの女子バレーボールチームPAOKテッサロニキへの移籍を打診した。

この間、2人は謝罪をする代わり、暴露された学校いじめの状況が事実と異なるとして釈明した。とあるテレビ局とのインタビューに応じ、「刃物を振り回していない。手に持って怒っただけ」「お金は集めたが強制的ではない。運動をしっかりしなかったときに500ウォンずつ集めた方式だった」と涙ながらに訴えた。

しかし、依然として韓国国内での視線は冷たく、海外移籍は進められている。

イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

韓国バレーボール協会は国内選手の海外移籍時に必要な国際移籍同意書(ITC)の発給を双子姉妹に認めていないが、CANNが国際バレーボール連盟(FIVB)に有権解釈を質疑したことで状況が変わった。

FIVBは「双子姉妹の処罰は韓国に限られたもの」とし、ITC発給にまったく問題がないという有権解釈を下した。ギリシャ現地メディアも、イ・ジェヨンとイ・ダヨンのPAOK加入を既成事実化していた。

イ・ジェヨンとイ・ダヨンにこれ以上の謝罪はなかった。自粛の代わりに選手キャリアを続ける選択をしたのだ。2人は韓国で活躍していた当時受け取っていた年俸のわずか10%に当たる金額を受け取り、ギリシャでプレーをする。

2人が興国生命時代に受け取っていた年俸は合計10億ウォン(日本円=約1億円)だった。だが、PAOKで受け取る年俸は2人合わせて約1億ウォン(約1000万円)程度だ。地元メディアによると、2人はそれぞれ約4万ユーロ(約520万円)の年俸を受け取るという。

韓国バレーボール協会としては、ITC発給を許可しない立場は変わらない。ただ、FIVBの職権でITCが発給され、移籍が実現するとなれば、協会は2人の移籍を見守るしかない。

韓国国内でのプレーは“不可能”か

もっとも、今後イ・ジェヨンとイ・ダヨンが韓国で選手生活を送ることは可能なのか。例え韓国女子バレーに危機が訪れたとしても、2人を頼ることは容易ではないだろう。

韓国社会の新たな“逆鱗”となった学校いじめ問題をめぐり、イ・ジェヨンとイ・ダヨンは取り返しのつかない選択をした。騒動の当時、2人はSNSに一度掲載した謝罪文を削除した。その後行った釈明インタビューも意味をなさず自滅に終わった。

ファンの心を取り戻すにはあまりに遠いところまで来てしまった。仮に獲得を打診するような球団が国内で現れたとして、ファンの激しい反発を乗り切ることができるのだろうか。

おそらく、ギリシャに発とうとしているイ・ジェヨンとイ・ダヨンは、韓国国内のコートを踏む瞬間が今後訪れないという事実を知っているのではないだろうか。

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