「蔚山現代の色をお見せしたい」
ホン・ミョンボ監督率いる蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は、9月14日にホームの蔚山文殊サッカー競技場で行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で川崎フロンターレ(日本)と対戦する。
今季ACLは、新型コロナウイルス感染症の影響によりホーム&アウェーではなく一発勝負で行われる。
試合前日の13日、蔚山現代からはホン・ミョンボ監督とGKチョ・ヒョヌ(29)がオンラインでの記者会見に出席し、意気込みを明らかにした。
今季J1リーグで首位(20勝6分1敗)を走る川崎は、58ゴール17失点と攻守のバランスを誇示するチームだ。ACLグループステージでも同居した大邱(テグ)FCを3-2、3-1と下すなど、グループ6試合全勝で決勝トーナメントに駒を進めた。
ホン監督は「川崎は強いチームだ。最近で敗れた試合があるとはいえ、川崎の持つクオリティは優れている。ACLとリーグ戦は別物だ。相手の弱点を探すことは簡単ではないが、勝利できるようにしたい」と力を込めた。
チョ・ヒョヌも、「しっかりと準備はしてきた。川崎の色を正確に理解している。我々も蔚山現代らしい色をお見せしたい」と強調した。
昨季ACLで優勝した蔚山現代は、ディフェンディングチャンピオンの資格を持つチームだ。また、ACL最多となる15連勝も記録しているだけでなく、決勝トーナメント初戦をホームで戦えるメリットもある。
ただ、ホン監督は「無観客で行われるので両チームとも同じ状況だと思う。それでも、ホームで試合を行えることは大きなメリットだ。我々はよりリラックスした気持ちで試合に臨むことができるだろう」と語った。
今回の対決では、元韓国代表で川崎の守護神を務めるGKチョン・ソンリョン(36)と、現在の韓国代表でGKキム・スンギュ(30、柏レイソル)らと正守護神争いを繰り広げるチョ・ヒョヌとの一騎打ちにも関心が集まっている。
これについてチョ・ヒョヌ自身は「まったくプレッシャーはない」とし、「(チョン・ソンリョンと)同じ試合を戦うのは僕の記憶では初めてだ。お互いにいい試合ができたら良いだろうし、僕がもっと上手くやって勝利できたらと思う」と“宣戦布告”した。
一方、川崎を率いる鬼木達監督は「蔚山現代はディフェンディングチャンピオンであり、すべての選手が速くフィジカル的にも良い」と警戒しつつも、「攻撃的な我々のプレーを固守して試合を上手く進めることが重要だ。簡単ではないが最善を尽くす」と述べた。
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