韓国代表DFキム・ミンジェが新天地トルコでデビュー!圧巻のパフォーマンスでさらなる活躍を予告

2021年08月23日 サッカー #欧州サッカー

欧州組に仲間入りした韓国代表DFキム・ミンジェ(24、フェネルバフチェ)が、デビュー戦を成功裏に終え、今後のさらなる活躍を予告した。

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キム・ミンジェは8月23日(日本時間)、本拠地シュクリュ・サラジオウル・スタジアムで行われたシュペル・リグ第2節アンタルヤスポル戦でデビュー戦を飾った。

この試合で先発出場したキム・ミンジェは、後半42分にMFアルダ・ギュレル(16)と交代するまで安定したパフォーマンスを披露し、チームの2-0の勝利に貢献した。

初試合とは信じられないほどの圧倒的なデビュー戦だった。キム・ミンジェは持ち味のフィジカルを利用した対人守備で、相手の攻撃陣をシャットアウトし続けた。特に、アンタルヤスポルの身長193センチのFWハジ・ライト(23)は、キム・ミンジェに何度も競り負ける姿を見せた。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ミンジェ

キム・ミンジェは記録面でも優秀だった。

フェネルバフチェは国内でも優秀な戦力を持つチームに該当するため、攻撃面に比重を置く一方、カウンターを食らいやすい。ただ、キム・ミンジェは相手の攻撃を全身で防いだ。ボール奪取回数4回はチーム内1位タイの数字だ。空中戦も6回と、エアバトルでの強さも見せつけた。また、パス能力のある選手らしく、パス成功率84%という優れた数字も記録した。

攻撃面でも本能を発揮した。後半11分のコーナーキックでは鋭いヘディングシュートでゴールを脅かした。相手選手が防いでいなければ、ゴールになってもおかしくない決定的な場面だった。欧州でもキム・ミンジェの能力が十分に通じるということを証明した試合だった。

さらには、持ち前の強心臓も輝いた。欧州挑戦が初めてにもかかわらず、キム・ミンジェはまったく緊張していない様子だった。むしろ、試合前に観客がキム・ミンジェの名前を叫ぶと、観客席に駆け付けて拍手をし、頭を下げて挨拶をした。“怪物”という別名にふさわしく、早くもチームに適応している様子だった。

現地メディア、ファンもキム・ミンジェを絶賛

試合後の反応も熱かった。『WhoScored.com』はキム・ミンジェにチーム内で2番目に高い評価点7.6を与えた。トルコメディア『ヒュッリイェト』は「キム・ミンジェが最初の試合で注目を集めた」と見出しを打ち、「素晴らしいパフォーマンスで輝いた。彼のデビュー戦は成功した」と絶賛した。フェネルバフチェの公式SNSにも、キム・ミンジェを高く評価するファンのコメントが殺到していた。

キム・ミンジェは紆余曲折の末に欧州の舞台に登場した。この2年間、イングランド・プレミアリーグのトッテナムやワトフォード、イタリア・セリエAのユベントスなどが候補に挙がり、最近ではポルトガルの名門ポルトとの交渉も伝えられた。

キム・ミンジェ自身も気苦労を負った末、新天地に選ばれたのはフェネルバフチェだった。主力としてより多くの試合に出場することができ、今後のステップアップを考えた際にうってつけのチームと判断されたためだ。

キム・ミンジェは、2013~2016年にドイツ・ブンデスリーガのアウクスブルクに在籍したDFホン・ジョンホ(31、全北現代モータース)以来に欧州でプレーする韓国人センターバックとして大きな期待が寄せられている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ホン・ジョンホ

トルコリーグは欧州の主要リーグと比べて確かにレベルこそ劣るものの、かといって容易なリーグではない。トルコ特有のフィジカルとパワー、スピード感にあふれるリーグだ。それだけ、韓国人選手が最初の試合から活躍することは難しいという意味だ。

デビュー戦だけ見れば、キム・ミンジェは今後フェネルバフチェで安定した活躍を見せるものとみられる。キム・ミンジェはプロデビューした全北現代でもA代表でも、早々にチームに適応した経験がある。欧州で成功するための必須条件である“適応力”が卓越している選手だ。

次戦は、来る8月27日に行われるHJKヘルシンキ(フィンランド)とのUEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ第2戦だ。フェネルバフチェはホームで行われた第1戦を1-0で勝利しており、第2戦を乗り越えられれば本戦に出場することができる。

キム・ミンジェにとっては見逃せないチャンスと言える。ELで活躍すれば大きな信頼を得られると同時に、チームにもさらにフィットすることができる。加えて、欧州全体からも注目されることになる。

現時点では直ちにチームに定着することが優先だが、未来を考慮すればELでの活躍はステップアップに大きく役立つだろう。

キム・ミンジェは9月の2022年カタールW杯アジア最終予選2試合を戦う韓国代表メンバーに名を連ねた。欧州進出後、初めて韓国を行き来する日程を消化することになる。代表率いるパウロ・ベント監督も、「代表でも重要な選手だ。欧州で自分の特徴や長所をさらに成長させるだろう」と期待を表す。

久しぶりに欧州組のセンターバックを保有することになった韓国は、いつになく安心して最終予選を迎えられることができそうだ。

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