日本やトルコも破った底力!韓国女子バレーが東京五輪で築く「フルセット勝率100%」神話

第5セットまで行けば無条件で勝利する。

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ステファノ・ラバリニ監督率いる女子バレー韓国代表が、東京五輪で準決勝まで進出する快進撃を続けている。

開幕前、韓国のFIVBランキングは14位と、グループAの6カ国の中で下から2番目だった。韓国が勝利した同組のドミニカ共和国は6位、日本は10位と、どちらも韓国より上位のチームだ。

準々決勝で戦ったトルコに関しては世界4位。直近で行われたFIVBバレーボールネーションズリーグでは3位という結果を収めていた。

どの相手も、韓国より一枚上手の相手だった。しかし、韓国はドミニカ、日本、トルコのいずれもフルセットにもつれる接戦の末に制した。

東京五輪において、フルセットに持ち込んだ試合での勝率は100%だ。簡単な試合ではなかったが、わずかの差でギリギリ勝利を掴んだという意味だ。

韓国は「勝てる自信があった」

勝利の原動力には「集中力」と「闘志」が挙げられる。

韓国は、第5セットまでもつれる試合でも、終盤にさらに力を発揮した。普通であれば極度に緊張した状態で第5セットに入ることが一般的だが、韓国の選手はむしろ落ち着いて試合を展開していった。

トルコ戦の第5セットでも、序盤こそ3-6の3点差で戦っていたものの、途中8-7で逆転に成功。10-10の同点の状況では、パク・ウンジン(21)の鋭いサーブでトルコのレシーブラインを揺らし、逆転の土台を築いた。

韓国に流れが傾くと、トルコの一部選手は試合が終わっていないにもかかわらず涙を流した。ベテランのメリエム・ボズ(33)は12-10とリードされた状況で、決定的なアタックミスを犯した。それだけプレッシャーが大きかったという意味だ。

反面、韓国の選手は試合の流れに動揺することなく、一つ一つのプレーに集中した。14-13とトルコに追い上げられたなかでのタイムアウトでも、主将のキム・ヨンギョン(33)は「ひとつだけしよう!」と声をかけ、選手たちの集中力が途切れないように誘導した。選手の態度の時点で、すでに勝負が決していたといっても過言ではなかった。

(写真=聯合ニュース)女子バレー韓国代表

戦略の勝利でもある。ラバリニ監督は、第4セット序盤に流れがトルコに傾くと、キム・ヒジン(30)やパク・ジョンア(28)、ヤン・ヒョジン(31)、ヨム・ヘソン(30)ら主力を下げ、チョン・ジユン(20)、パク・ウンジン(21)、アン・ヘジン(23)ら控えメンバーを投入した。事実上、第5セットに備えた作戦だった。

意外にも控えメンバーが善戦し、トルコの選手の体力を削ったことが、第5セット勝利の要因にもなった。ラバリニ監督の果敢な采配が功を奏した形だ。

あらゆる要素が組み合わさったからこそ、「フルセット勝率100%」という数字がある。キム・ヨンギョンが「第4セットが終わると、選手たちは皆、自分たちが第5セットで勝てると思っていた。自信があった」と強調した背景もここにある。

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