球場に春が来た。シーズン開幕戦史上歴代最多観客記録を新たに更新するだけではなく、2日連続10万の観衆が球場を訪れた。
「冬の間に流した汗の結実が、グラウンドに咲くように努力してほしい」としていた韓国野球委員会(KBO)のチョン・ウンチャン総裁の公式開幕宣言のように、10球団の選手たちを歓迎する野球ファンたちの声援が春の訪れを知らせた。
2019年KBOリーグの開幕2連戦・10試合には、計21万4340人の観衆が詰めかけた。
特に開幕日だった3年23日には全国5つの球場に11万4028人が集まった。KBOは「歴代の開幕日最多観客数は2009年4月4日に4つの球場を訪問した9万6800人だった」と明かした。
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当時はソウルの蚕室(チャムシル)、仁川(インチョン)の文鶴(ムンハク)、釜山(プサン)の社稷(サジク)、大邱(テグ)の球場で開幕戦が行われた。
2010年にNCダイノスとKTウィズという新設球団が創設され、一日5試合の体制にリーグが拡大されたが、今年は新スタジアムの昌原(チャンウォン)NCパークが開場して興行に参加した。
昌原NCパークは開幕戦で2万2112席すべてが売れ、翌3月24日にも2万67人が集まった。ホーム観衆動員100万人時代を切り開くというNCの抱負が、現実になるのではないかという観測が出たほどだ。
初日は蚕室、社稷、光州(クァンジュ)の球場も満員。開幕日の観衆11万4028人は開幕日としては史上最高。一日の最多観客数でも、2016年5月5日(子どもの日)に記録した11万4085人に次ぐ第2位の記録だ。
開幕日で初めて観客10万人を突破したKBOリーグは、3月24日も好調で10万312人を記録。史上初めて2日連続10万人の動員に成功した。
ちなみに開幕戦では、LGツインズのイ・ヒョンジョンがKIAタイガースの先発ヤン・ヒョンジョンの初球を打ち返して今季KBOリーグ安打1号を記録し、サムスン・ライオンズのパク・ヘミンがNC戦で先頭打者四球の開幕1号記録に名を連ねた。
KIAのヤン・ヒョンジョンは1回表2死後にLGのキム・ヒョンジンを空振り三振に仕留めて開幕1号奪三振投手となり、LGのオ・ジファンは1回表無死一塁でリーグ初の併殺打の不名誉を記録した。
KTのファン・ジェギュンがSKワイバーンズのキム・グァンヒョンから開幕初失点を奪っており、NCのクリチャン・ヘタンコートがサムスンのディック・マグワイアから今シーズン1号本塁打を放った。LGのリュ・ジュンイル監督がシーズン初のビデオ判定の申告者にもなっている。
今年のKBOリーグは、レギュラーシーズンの観衆目標値を898万人に見積もっている。1試合当たり平均1万2195人の割合で、720試合を行ってこそ達成できる数字だ。
まずは開幕2連戦の10試合で1試合当たり平均2万1434人が球場を訪れ、目標達成に対する期待感を高めた。
KBOのチョン・ウンチャン総裁は「さらに公正で透明であり、ファンとともにあるKBOリーグになるために努力する。ファンの皆さんも変わらぬ愛情と関心で、選手たちのプレーを見守り、球場にたくさん訪ねてほしい。選手たちは冬の間中流した汗の結実が、グラウンドの上で華やかに咲くように、プレー一つひとつに最善を尽くしてほしい」と意気込んだ。
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