「韓国代表ファイティン!」
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来る7月23日に開幕する東京五輪に出場する韓国選手団が、結団式で善戦を誓った。選手たちは皆、新型コロナウイルス感染症の時局に苦しむ韓国国民に、喜びと慰労を届けると口をそろえた。
大韓体育会は8日、ソウル松坡(ソンパ)区のオリンピック公園内にあるオリンピックホールで、東京五輪韓国選手団の結団式を行い、本大会での必勝の意志を固めた。
新型コロナウイルス感染予防及び拡散防止のため、結団式には種目別代表選手及び指導者がそれぞれ1人ずつ参加。キム・ブギョム国務総理、文化体育観光部のファン・ヒ長官、大韓体育会のイ・ギフン会長、チャン・インファ選手団長、シン・チヨン選手村長らも参席し、選手団を激励した。
イ・ギフン会長は、開式のあいさつで「今回のオリンピックは全人類的な危機を平和と包容、理解で克服する意味ある場になる」とし、「最も重要なことは、選手団が負傷や事故なく安全に大会を終えることだ。個人の健康管理と安全には特に留意してほしい」と述べた。
キム・ブギョム国務総理は、「胸に太極マークを抱いて壮途に就く選手団を見て感無量だ。新型コロナの危機や猛暑にもかかわらず、絶えず自分自身と戦いながら技量を磨くことに苦労したはずだ」とし、「故孫基禎(ソン・ギジョン)先生や朴セリらは、国が困難を迎えたときに国民に力を与えた。新型コロナで疲弊した国民に、皆さんも大きな励ましと力を届けてほしい」と声を高めた。
また、チャン・インファ選手団長は「選手団は情熱と闘志を発揮して“スポーツ先進国”韓国の位相を高め、国民に感動と喜びをプレゼントしたい」と応えた。チャン選手団長はイ・ギフン会長から韓国国旗を受け取り、左右に大きく振って、本格的な“東京体制”に入ったことを伝えた。
指導者代表として壇上に立った柔道のクム・ホヨン監督は、「正々堂々と最善を尽くし、東京の空に韓国国旗を翻したい」と、“柔道宗主国”日本の地での勝利を誓った。選手代表を務めた女子バレーのキム・ヨンギョンは、「新型コロナで厳しい状況ではあるが、私たちが少しでも力になれるよう最善を尽くす」と力強く語った。
この日、スクリーンには結団式に参加できなかった主要種目の選手の映像が映し出され、選手たちは映像内で必勝を誓った。特に、2004年アテネ五輪から2016年リオ五輪までの4大会に連続出場し、金メダル4つと銀メダル2つを獲得している“射撃の皇帝”チン・ジョンオは、「次はキラキラ輝くものを首にかけてお会いしたい」と笑顔で述べた。
また、女子卓球の“神童”と呼ばれる17歳シン・ユビンは、自身初のオリンピック出場を控え「韓国を代表してオリンピックに出場するということが実感できない。残り1カ月もないが、しっかり準備して多くの人を驚かせたい」と意気込んだ。
本来、東京五輪は昨年に行われる予定だったが、新型コロナの影響で1年延期となり、今年7月23日から8月8日まで行われる。世界205カ国から約1万5000人近くの選手が参加し、33種目で339枚の金メダルをかけて争う。
韓国は29種目で354人(選手232人、役員122人)を派遣し、「金メダル7枚以上、総合順位10位」を目標にしている。
なお、選手団主将はチン・ジョンオとキム・ヨンギョン、旗手はキム・ヨンギョンとファン・ソンウ(水泳)が務める。
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