関東大学サッカーリーグ、法政大学が首位に。「謙虚に一戦一戦やるだけ」と長山一也監督

2021年06月13日 サッカー #玉昌浩

6月12~13日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第9節が行われた。

6月12日に行われた産業能率大学と東京学芸大学の試合は、前半アディショナルタイムに東京学芸大学が2点を奪い前半を終える。産業能率大学は後半44分に城定幹大がPKを決めて1点を返すが、試合は2-1で東京学芸大学が勝利を収めた。

試合後、東京学芸大学・星貴洋監督は前節、ある程度主導権を持つ時間もあったなか、チャンスを作り切れずに0-0で終わってしまったことついて、「動きが小さかったり、リスクを負えなかったりというところ」に課題があったと分析し、「リスクを負うところでちゃんとリスクを負い、そのうえでどうバランスをとるかというところを準備してきた」という。

今日の試合では、「ゴールに向かう迫力を出して行こうというところでは、ゴール前に入って行く人数があり、その辺が良く出ていた。前半の最初の方からそういう意識が出ていたなかで点が入った。時間帯も良く2点目もポンポンととれた。やってきたことが成果として出たので良かった」と話した。

6月13日には、明治大学と法政大学の試合が行われた。

試合は後半19分、途中出場の佐藤大樹がドリブルでゴール前に持ち上がりサポートに入った安光将作に渡す。そのボールを安光将作が左足でワンタッチでゴールに流し込み法政大学が先制する。

さらに、法政大学は後半39分、田部井涼の縦パスを受けた佐藤大樹がヒールでワンタッチで途中出場の飯島陸に落とす。それを飯島陸がインサイドにコントロールしてトウーキックで蹴り込んでゴールを奪う。

試合は2-0で法政大学が勝利を収め、首位に立った。

試合後、法政大学・長山一也監督は、「明治さんが相手で、しかも1、2位の対決だったので、基本的に何も言わなくてもモチベーションが上がるようなゲームではあったが、そのなかでも落ち着いて試合を進めよう。このゲームでは簡単にはいかない状況も出てくるので、粘り強く戦おう」と試合に臨んだという。

試合について、「明治さんにもチャンスはあったと思うが、そのなかでしっかりと点を取ることができて、今日はゼロで抑えることもできたので良かったと思う」と振り返った。

また選手起用について、「まずは1週間の競争をさせて、調子のいい選手を起用し、あとは相手の出方。どういう状況でどこにスペースがあるかというところと、相手のウィークを彼らのストロングと当てはめて起用している」と説明した。

さらに、途中交代の選手たちがアシストとゴールに絡んでいることについて、「前半出ていた中井崇仁、久保征一郎も含めてだが、チーム全体で相手にダメージを与えながら、最後は交代選手も含めて点を取るという作業ができたので良かった。スタートの選手で点を取れればベストであるが、うちには色を持った選手がいるので、効果的にタイミングをみて采配できる。そこがうちのストロングであると思うし、今日はそこがスムーズに行った」と語った。

最後に、首位に立ったことについては「謙虚に一戦一戦やるだけ。謙虚にというところは学生にも言っているし、僕自身も謙虚に受け止めながら、一週一週取り組んでいきたいと思う」とコメントした。

第9節の結果は以下の通り。

【1部リーグ】
早稲田大学 3-4 桐蔭横浜大学
順天堂大学 2-1 立正大学
駒澤大学 2-1 慶應義塾大学
筑波大学 1-3 拓殖大学
明治大学 0-2 法政大学

【2部リーグ】
産業能率大学 1-2 東京学芸大学
日本大学 0-0 立教大学
専修大学 3-3 東洋大学
日本体育大学 0-0 東海大学
中央大学 4-0 関東学院大学
神奈川大学 0-3 東京国際大学

(文=玉 昌浩)

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