兵役のため欧州去ったクォン・チャンフン、OA枠での東京五輪出場に意欲も「兵役は考えない」

韓国代表MFクォン・チャンフン(26、水原三星ブルーウィングス)が、東京五輪出場への意志を示した。

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6月2日、クォン・チャンフンは坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンターで行われたオンライン記者会見に出席。来る7月に開催を控える東京五輪について口を開いた。

クォン・チャンフンはU-24韓国代表のオーバーエイジ枠候補の1人に名を連ねている。ただ、同じポジションにはMFイ・ガンイン(20、バレンシア)など実力ある五輪世代の選手が数多くいるため、メンバー争いの熾烈化が予想されている。

2016年リオ五輪メンバーのクォン・チャンフンは「僕にはオリンピックの経験がある」とし、「機会が与えられるのであれば、自分にできるすべての準備をする」とOA枠での出場をアピール。

一方、「兵役の側面で近づいてはならない。オリンピックという舞台そのもの与える責任感は大きい。国を代表して闘う舞台だ。監督をはじめ、選手が一丸となってプレーすることが最も重要だ」と断言した。U-24韓国代表選手はオリンピックでのメダル獲得で兵役免除の恩恵を与えられるが、それだけのために大会に臨んではならないということだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)クォン・チャンフン

「もっと欧州でプレーしたかったけど…」

2013年に水原三星(スウォン・サムスン)でプロデビューしたクォン・チャンフンは、2016年まで同チームで活躍した後、2017年にフランスのディジョンへ移籍。2019年からはドイツのフライブルクに移り、欧州で通算4年間プレー。そして最近、古巣の水原三星へと復帰した。彼は欧州でプレーした期間を次のように振り返る。

「色んなことがあった。大きな負傷もあったけど、良い瞬間もあった。欧州で生活し、トレーニングをし、試合に出場する過程で多くのことを学んだ」

「(欧州での経験は)僕の人生の大きな助けになるだろう。苦しいことよりはるかに幸せの方が多かった時間だった。欧州でもっとプレーしたい気持ちはあったが、戻ってくるしかない状況だったのが惜しい」

もっとも、復帰した水原三星のチーム状況は非常に良い。パク・ゴナ監督のリーダーシップをベースに、Kリーグ優勝に向かって邁進している。

クォン・チャンフンは「選択に多くの時間は必要なかった。欧州にいる間も、常に(いつかは)水原三星に帰らなければならないと考えていた。クラブも温かく迎えてくれた。責任感を感じる」とし、「僕も水原三星の選手だ。監督の戦術と考えに合わせてプレーすれば良い。若い選手が多いと聞いている。もし助けになるのであれば、自分の経験をたくさん話して共有したい」と語った。

(写真提供=韓国サッカー協会)練習に汗を流すクォン・チャンフン(中央)

また、今回水原三星からA代表に選ばれたFWチョン・サンビン(19)とDFイ・キジェ(29)についてはこう語る。

「サンビンとはまだ深い話をしていない。昨日まで2回一緒に練習した。持っている能力が非常に素晴らしいので、特に何も言わなくても良さそうだ。それほどすでに十分よくやっている」

「キジェさんとも初めて会った。これからチームでともにするので、気楽に話し合いたい」

久しぶりにA代表復帰を果たしたクォン・チャンフンは、来る5日に再開する2022年カタールW杯アジア2次予選で存在感を示す覚悟だ。

「韓国で、それもファンの前で久しぶりに試合ができて嬉しい。2次予選を韓国で戦うのだからなおさらだ。良い結果が得られるようしっかり準備したい」と、並々ならぬ決意を語った。

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