元ガンバ大阪の韓国代表FWファン・ウィジョ(28、ボルドー)が、オーバーエイジ枠としての東京五輪出場に意欲を示した。
【関連】ファン・ウィジョも候補の韓国OA枠、歴代五輪に見る“選出傾向”は?
6月に国内で集中開催される2022年カタールW杯アジア2次予選グループHの残り3試合のため、フランスから帰国し韓国代表に合流したファン・ウィジョ。
彼は5月31日に韓国サッカー協会(KFA)が公開したインタビュー映像を通じ、代表に合流した感想を明かすと同時に、U-24韓国代表のオーバーエイジ枠の候補に自身が含まれていることにも言及した。
ファン・ウィジョは東京五輪出場に意志について問われると、「呼んでくださるのであれば当然行くつもりだ」と断言。「後輩たち、韓国のためにプレーすることはありがたいと考えている。負担とは思っていない」と強調した。
去る3月にも、ファン・ウィジョは『SBS』とのインタビューで「(U-24韓国代表率いるキム・ハクボム監督から)オリンピックに呼ばれたら必ず行く」と発言したことがあった。
オリンピックでは、メダル獲得によって兵役免除の恩恵を受けることができる。
ただ、ファン・ウィジョはすでに2018年のジャカルタ・アジア大会にオーバーエイジ枠で出場し、金メダル獲得によって兵役免除の特例を得ている。それでも、自国のためならオリンピック出場も厭わない覚悟だという。
その背景には、U-24韓国代表を率いるキム・ハクボム監督との縁がある。
Jリーグ進出前の城南(ソンナム)FC時代にキム監督の指導を受けたことがあるファン・ウィジョは、2018年のジャカルタ・アジア大会でU-23韓国代表を率いたキム監督からオーバーエイジ枠として招集を受けた。
当時、まだ国際大会での実績がなかったファン・ウィジョの招集には一部ファンの間で“人脈サッカー”だと非難する声も上がった。それでも、彼は本大会で9ゴールの活躍で大会得点王に輝き、韓国の金メダル獲得に貢献してみせた。そして今ではA代表の主力ストライカーに定着し、ガンバ大阪での活躍を経て欧州進出にも成功している。
このように、キム監督の手腕によって自身のサッカー人生に大きな転換点を迎えられただけに、恩を返したい気持ちが大きいのだろう。
もっとも、東京五輪は派遣義務がないため、大会出場にはボルドーの許可が必要となる。ファン・ウィジョもOA枠としての合流可否に関しては「わからない。まだ何も話していない」とし、「ただ自分に与えられた役割に最善を尽くそうと思っている」と言うにとどめた。
ファン・ウィジョは今、A代表として臨むW杯アジア2次予選のみに集中している。
彼は「今はA代表での3試合で良い試合をすることだけを考えている。オリンピックはその次だ。今はA代表にだけ集中している」とし、「(代表チームメイトと)こうして会えること自体がありがたいことだ。重要な試合なのだから、シーズンが終わってもしっかり準備していた。最大限良い結果を得たい」と意気込みを語った。
前へ
次へ