「アストラゼネカよりもファイザーだ」五輪選手たちのワクチン接種はどうなる? 韓国の場合

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東京五輪・パラリンピックに参加する韓国代表選手団が、早ければ今月末にも新型コロナウイルスワクチンを接種する。

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韓国政府の文化体育観光部と疾病管理庁は4月26日、「今年1月から国家代表選手団を対象とする新型コロナワクチン接種を協議し、今月初めに1次接種リストを確定した。これを基に最終ワクチン接種計画を準備した」と発表した。

基本計画では、選手団と指導者全員が米ファイザー製のワクチンを打つ。大韓体育会をはじめ各協会や連盟職員、取材陣などの支援スタッフは、血栓症の副作用事例が見つかった英アストラゼネカ製ワクチン(AZワクチン)を30代以上が接種し、30代未満はファイザー製ワクチンを接種する。

東京五輪まで残り100日と表示されている電光掲示板

AZ製ではなくファイザー製が選ばれたワケ

文体部が把握した選手団の規模は、パラリンピックを含めて約1300人だ。1次リストはすでに確保しており、AZワクチン接種の計画は立てたものの、血栓症の副作用事例が発覚したことで延期された。

選手団の大半が30歳未満という点を考慮すれば、接種計画の全面修正は避けられなかった。選手らはパフォーマンスへの影響や安全などを考慮し、全員がファイザー製ワクチンを接種することになった。支援スタッフも、1992年1月1日以降に生まれた人はファイザー製ワクチンの接種対象者となる。

東京五輪が来る7月23日に開幕する点を考慮すれば、早期の接種が必要だ。五輪ランキングポイントを獲得するため、欧州で開かれた国際大会に参加した韓国代表選手内に新型コロナ感染者が発覚するなど、防疫に赤信号が灯った状態だ。

最近では、フェンシング男子サーブル世界ランキング1位のオ・サンウク(24)やレスリング韓国代表選手6人とトレーナー1人が新型コロナに感染した。

ワクチン接種を後回しにしていると、これまで東京五輪のために5年間準備してきた選手たちに被害が及びかねない。何より、5月からは本大会出場権がかかった国際大会が続くため、ワクチン接種を急がなければならない。

フェンシング韓国代表

AZワクチン、ファイザー製ワクチンのどちらも2回打たなければならないが、接種周期は8週間から12週間だ。ただ、ファイザー製ワクチンは1回目の接種から3週間後に2回目の接種が可能だ。今月末から接種を開始すれば、5月20日前後にも接種を完了できる。

とはいえ、パラリンピックに参加する選手団は基礎疾患とワクチンの後遺症の関連性もあるため、残された課題は多い。

文体部側は「新型コロナで大会が延期されるなど、厳しい状況でもオリンピックの舞台に向けて努力中の選手たちを応援する」とし、「今回のワクチン接種が選手たちの安全な大会参加の土台になることを願う」と期待した。

一方、日本政府は国内における新型コロナの再拡散を受け、オリンピック開催地の東京をはじめとする主要な大都市に緊急事態宣言を発令した。

また、オリンピックに関わるすべての関係者が、出国から96時間以内に2回、日本到着後3日連続で新型コロナ検査を受けなければならないなど、特別防疫対策も発表した。移動制限などの防疫規則を破った関係者には直ちに追放措置を下すなど、厳粛なオリンピックになる見通しだ。

このため、感染拡大が収まらない現状でわざわざオリンピックを正常開催すべきかどうかについての懐疑論が、各国代表団の間で今も提起され続けている。

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