サムスン・ライオンズのオ・スンファン(39)が、韓国プロ野球通算300セーブまであと一歩まで迫っている。
今季開幕後5試合で4セーブを記録し、破竹の勢いで夢の300セーブを達成するかに見えた。しかし、チームの敗北やクローザーの出番がないような試合が続き、大記録達成のチャンスは先延ばしにされてきた。
さまざまな事情が折り重なり、4月13日以降は5試合でマウンドに上がることができなかったオ・スンファン。あらたな歴史の1ページとなる1セーブは、いつ頃記録されるのだろうか。
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サムスンは20日から3日間、ホームでSSGランダースと連戦を行うが、球団は祝福の準備を終えている状況だ。15日から1塁側の内野芝生席には、300セーブを祈願する“石仏ゾーン”が運営され、中央チケット売り場前の広場には記念フォトゾーンも設置されている。
そのほかファンン向けたイベントも進行しており、SNSに「#300SV」というタグとオ・スンファンに関連する写真とともに投稿すると、抽選でオ・スンファンの背番号である21人に直筆サインボール、スタジアム観覧利用券などをプレゼントする計画だという。
オ・スンファンはすでに多くのことを成し遂げた大投手だ。2005年にサムスンへと入団した彼は日本に進出するまで、9年間にわたって“サムスン王朝”のクローザーとして活躍してきた。2006年と2011年には47セーブを記録し、韓国プロ野球における1シーズン最多セーブ新記録を樹立したほか、2006年から2008年まで3年連続で救援王に輝いている。
また、2020年8月14日の斗山(トゥサン)ベアーズ戦では通算408セーブを挙げ、日本人投手の岩瀬仁紀(407セーブ)の記録を塗り替えたことも。
そして250セーブを達成した選手はオ・スンファンを含め、ソン・スンラク(引退、271セーブ)と、イム・チャンヨン(引退、258セーブ)の3人だけだ。20日から始まる3連戦で、ホームのファンたちと大記録を祝えるかに注目が集まっている。
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