パク・インビ、2021シーズン初出場の大会で“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”優勝!通算21勝目達成

2021年03月29日 ゴルフ #米国女子ツアー

女子ゴルフ世界ランキング4位のパク・インビ(32)が、2021シーズン初出場となった米国女子ツアーの「キア・クラシック」(賞金総額180万ドル=約1億9700万円)で頂点に立った。

しかも、第1ラウンドから一度も首位を明け渡さない“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”での優勝だ。

パク・インビは3月29日(日本時間)、米カリフォルニア州のアビアラGCで行われた第4ラウンドで1イーグル・3バーディ・3ボギーで2アンダーの「70」を記録し、通算14アンダーの「274」で昨年2月の「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」以来、約1年1カ月ぶりに優勝トロフィーをかかげた。

2位タイのレクシー・トンプソン(25、アメリカ)やエイミー・オルソン(28、アメリカ)を5打差も突き放した圧勝だった。なお、優勝賞金は28万ドル(約3070万円)だった。

(写真提供=KLPGA)パク・インビ

“完全優勝”で朴セリに一歩近づく

今シーズン、「キア・クラシック」以前の3大会を総なめしていたアメリカ勢の独走に歯止めをかけたのは、現役の韓国勢で米国女子ツアー最高勝利数を保持するパク・インビだった。

パク・インビは2008年の「全米女子オープン」で米国女子ツアー初優勝を果たして以来、通算21勝を挙げた。米国女子ツアー通算優勝回数のランキングでは25位に名を連ね、韓国人最多優勝者の朴セリ(43、引退)が持つ通算25勝まで残り4勝とした。

今回、32歳8カ月16日で優勝を果たしたパク・インビは、昨年1月の「ISPS HANDA ヴィックオープン」を制したパク・ヒヨン(33)と並ぶ韓国勢最高齢優勝のタイを記録した。

パク・インビは過去の「キア・クラシック」で優勝こそなかったが、良い成績を残してきた。これまで10回出場して準優勝3回(2010年、2016年、2019年)で、21位以下に落ちたこともなかった。

第3ラウンドまで2位タイグループのハー・ミジョン(31)、ミンジー・リー(24、オーストラリア)、メル・リード(33、イングランド)に5打差をつけていたパク・インビは、第4ラウンドでも安定したショットと精巧なパッティングを披露。6番ホールまでパーを連続すると、7番、9番、10番ホールでバーディを奪い、前組のトンプソンに6打差をつけて優勝をほぼ手中に収めた。

パク・インビは12番、13番ホールでボギーをたたいたが、優勝には差し支えなかった。ちなみに、パク・インビが2ホール連続でボギーを記録したのは今大会が初めてだった。

しかし、その後の16番ホールはティーショットをオングリーンした後に1パットで終え、優勝にとどめを刺すイーグルを記録した。この時点でスコアを通算15アンダーとし、2位グループと6打差を離していた。

2019年8月から約19カ月も世界ランキング1位の座を守り続けているコ・ジンヨン(25)は今大会、通算8アンダーの「280」で4位に上がり、3年連続賞金女王に向けて本格的なスタートを切った。

また、パク・インビと同じく今シーズン初めて米国女子ツアーの大会に出場したキム・ヒョージュ(25)も5位タイと好成績を収めた。

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